第3章 - 1話 ページ33
時は過ぎハンター試験当日。
Aは会場の入り口に立っていた。
「ここが、入り口か。」
目の前には古教会。山奥にひっそりと佇むそれは年季を感じさせるものであった。
(人気は…なるほど、少し早く着いたようだ。)
Aは中の様子を探るため、円をした。訓練の成果なのかはたまた才能なのか、今のAの円の精度は高く、最大1.5kmほど範囲を広げることができる。
現在地から左前に150m、1kmほど地下で10人程度の影を掴んだ。
どうやらそこへ着くまではハンター試験は始まりもしないようだ。
「ここまで来たんだ。余裕だろう。」
廃教会の扉を開ける。入り組んだカタコンベを持つ教会内へ風が吹き込む。
私は一歩を踏み出した。
円を頼りに進むと、大きな穴を発見した。ただでさえ光のないカタコンベ内でも一層の闇深さを感じる空洞。
普段だったら近づくこともないだろうが、迷わずそばへ近づく。
(ここか。どうやらここから1kmほど下に会場があるようだ。)
「よし。」
私は穴へ飛び込んだ。
命綱なんてものはもはや必要ではない。
(それにしても、今回のハンター試験は難易度が高すぎないか？もし、念能力を使いこなせていなかったらもうとっくに死んでいる気しかしない…。)
そんなことを考えているうちに地面が近づくのを感じる。1km落ちるのは結構あっという間だ。
(あと3秒、くらいか。)
足にオーラを集める。
あと0.1秒。
私を受け止める衝撃で地面が壊れるのはいただけないため、弾性のオーラで瞬時に着地点を覆った。
(着地成功。)
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零落*・reira(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります…！ (2020年2月16日 15時) (
レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！合格おめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年2月16日 14時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
白餡(プロフ) - パパっと読んでみましたが、描写も結構きっちりとしていて面白かったです。更新頑張ってください (2019年2月16日 23時) (レス) id: 81568ffd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零落 | 作成日時：2019年2月14日 23時
