第2章 - 6話 ページ17
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クラピカが寝息をたて始めた頃、店員がバインダーを抱えてこちらへやってきた。
「お客様、ただ今鑑定が終わりましたので、ご説明させていただきます。」
「はい。お願いします。」
受付の女性とは違う、黒色のスーツを着た男の店員が向かい側のソファに浅く座った。
「まず、ご説明の前に失礼します。
お預かりした袋の中に、こちらでは買取することができない宝石類があったため、お返しいたします。」
店員は小さな袋を私に手渡した。
…なんだろう？
私は疑問に思ったが、そのまま外套の内ポケットにしまう。
店員はバインダーをこちらに向けて説明を始める。
「こちらが鑑定結果となります。
お預かりした金は全て24Kでした。
総量は238gです。24K1gの弊社買取価格は4716ジェニーですので、合計金額は1,122,408ジェニーとなります。」
…えっ
ラティの”ヘソクリ“は”ヘソクリ“と言っていい額ではなかった。
クラピカを起こして質屋を出た後、私たちは再び街へ繰り出し、道すがらクラピカへ金貨の買取金額を伝えると、声を上げて驚いた。
それはそうだ。
そのあとクラピカとごはんを食べ、さまざまな店で買い物をした。
旅に必要なものから、2人分の携帯電話、クラピカのカラーコンタクトまで。
この国の発展ぶりと便利さに思わず感動した。
そして私たちは今、ホテルの部屋の中にいる。
外はもうすっかり暗くなっていて、家々の照明が光るのが見えるだけだ。
クラピカは既に風呂も済ませ、壁側のベットに潜って寝ている。
私は大きな窓の前にある1人掛けのソファに座って物思いに耽っていた。
…何かを忘れているんだよなあ
私は、忘れている何かを思い出そうと記憶を遡る。
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零落*・reira(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります…！ (2020年2月16日 15時) (
レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！合格おめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年2月16日 14時) (レス) id: 132cc7b19e (このIDを非表示/違反報告)
白餡(プロフ) - パパっと読んでみましたが、描写も結構きっちりとしていて面白かったです。更新頑張ってください (2019年2月16日 23時) (レス) id: 81568ffd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零落 | 作成日時：2019年2月14日 23時
