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第88話 ページ41

「レコ姉ちゃんは勘違いしてるんだワン・・・」

「勘違い?じゃあ一体何を見つけたんだ」

「ボクは・・・ボクは・・・!あんな物・・・信じたくないだけワン!!」

ギンを問い詰めるとようやく口を開いてくれた

「ボク・・・あんな物出して・・・困らせたくないニャン・・・」

「あんな物?一人で悩んでも意味ないだろ」

「ニャ・・・ジン兄ちゃん・・・」

「とりあえず出してみろ。どうにかするから」

「分かったニャン!筋肉ゴリラにレコ姉ちゃんが怒鳴られてイライラしたニャン!」

いつもの調子のギンに戻ったようだ

筋肉ゴリラって誰だよ

「言っとくがゴリラは誉め言葉ぜよ!」

お前か

「ボクもジン兄ちゃんを信じるワン!」

ギンは2階であったことを話してくれた

「ボク・・・2階にあったシュレッダー?ってヤツから細切れの紙を組み合わせようとしてたニャン。とこらがワン!中身をよく見ると・・・手でちぎった紙も入ってたニャン。そこに書いてあったワン・・・」

ギンは意を決したように俺を見た

「ジン兄ちゃんが・・・殺人犯だって・・・」

「え?」

「はあああああああ!?」

「何を言うとるんじゃあ!?」

ギンはまた猫のぬいぐるみをぎゅうと抱きしめてしまった

「おい筋肉ゴリラ!怒鳴るんじゃねぇ!」

それにしてもどういうことだ?話を聞いてみないと

「その紙どんな感じだったんだ?」

「手書きで書いてあって・・・箇条書きだったニャン・・・メッセージって感じではなかったワン・・・」

「実物はあるか?」

「あ、そっか。あるニャン!見てくれワン!」

ギンはポケットを探って見つけた紙を渡してくれた

茶色の紙に名前が書いてある

俺の名前の横には確かに"殺人犯"と書かれていた

「あ、この紙もしかして」

俺はズボンのポケットから赤い扉の部屋で見つけた紙きれを出した

「ニャニャニャ!?その紙は!」

「俺が見つけたやつだ。ギンの見つけたのと似てるな」

ギンの見つけた紙の左側と俺が見つけた紙を入れ替えた

「ニャニャ・・・!?」

紙はぴったりと重なった

「たぶん、束になってた紙を一緒に破いたんじゃないかな」

「そうだったのか・・・ワン!」

「こんなに綺麗に千切れてたら見分ける方が難しいだろ」

「わーい!よかったニャン!」

ギンはニコニコと笑っている

「つーかさ、その紙何?」

ジョーは俺の手の中の紙を覗き込んだ

「・・・気味が悪いね」

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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます!ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております! (2018年3月15日 22時) (レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして!いつも見てます!更新多くて嬉しいです!これからも楽しみにしてます! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年3月15日 11時

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