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須貝side
来瀬「アイスココア氷抜きでくださーい」
須貝「あ、俺はアイスコーヒー」
店員にそう伝えて、息を着いた。
少し賑やかなカフェに入ると、来瀬と名乗る女は元気に注文した。
よく来てるのか？とか思いながら、俺も目に入った飲み物を注文した。
来瀬「ありがと、着いてきてくれて」
須貝「なんの御用事ですか」
来瀬「堅苦しいなぁ、気ぃ抜いてよ」
須貝「…いや怪しいだろどう考えたって」
来瀬「むぅ…」
須貝「何の用なんですか？」
来瀬「ココア来るまでいーわない」
須貝「えぇ…」
テンションが高いのか、色々読まれてるのか。
相手は一向に喋ろうとしない。
来瀬「あ！ココアきた！」
店員「お待たせ致しましたココアとコーヒーのアイスです」
来瀬「待ってました！」
須貝「ありがとうございます」
店員「ご兄妹ですか？」
須貝「え、あの、違いまs」
来瀬「おにぃちゃん！話そ！」
店員「仲がいいですね、ごゆっくり」
来瀬「ありがとう！おねーさん！」
須貝「お前は何を企んでるんだ…？」
来瀬「単刀直入に聞くけどさ、prismoonって知ってる？」
須貝「え、知ってるってか大ファンだけど」
来瀬「やっぱり？2人と友達でさ、須貝さんにも会いたかったんだー」
須貝「…え、待ってほんとにそれだけ？」
来瀬「うん」
須貝「え、あの冷たいのって何？」
来瀬「あー、これ？」
そう言って取り出したのはスタンガン。
…あれ？やばない？
須貝「え」
来瀬「みーんな話し相手いなくなっちゃうんだもん、逃げて欲しくなくてさ」
須貝「…やっぱ俺帰る」
来瀬「えぇ〜なんでよぉ〜」
須貝「怪しいことこの上ないでしょ」
来瀬「交渉したいだけなのー！」
須貝「話違うじゃん」
来瀬「じゃあ…本題入るから」
須貝「やっとかよ…」
交渉したいって…なんの事だ？
prismoonのこと？QuizKnockのこと？
それとも…俺の私生活的な所？
複数の思考が頭の中を回る中、女は口を開いた。
来瀬「仲間が傷つくのと、自分が身代わりになるの、どっちがいい？」
ニコッと笑って凄いこと言いあがった。
恐ろしいなこいつの思考。
須貝「…交渉ってそんな感じ？」
来瀬「…選んでよ、ナイスガイならどうするか、分かりきってるでしょ？」
こいつの言葉は本当にどこか奇怪だ。
なにを企んでるかなんて分かる術がない。
でも、もし、こいつの言ってることがホントなら、
俺の答えは一択だ。
須貝「…俺が身代わり、かな」
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作者名：紅思匡 | 作成日時：2019年9月13日 18時
