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川上side
『2人の身元が分かったよ。
片方には接近できたから、期待して』
…拓哉さんはやっぱりできる人だ。
好き。僕はこーゆー人が好きなんだよ。
須貝さんもそーゆーとこあるから
いいかなーって思ってたけど
素直に見えるけど、ハッキリ理解してる。
須貝「お前こそ、順調なんだろ？」
川上「はい」
須貝「即答か」
川上「と、言いたいところですけど…」
遊ぼう。あの方に嫉妬して欲しい。
利用させてね。須貝さん。
須貝「なんかあったのか？」
心配してくれる性格。
須貝「俺なら聞くよ」
聞こうとしてくれる姿勢。
須貝「俺一人だし、話す人いないからさ」
独り身なのに怒らないquizknockの守護神。
悪いけど、利用しやすい。
川上「僕…最近…上手くできなくて…」
少し涙ぐんだ瞳には弱いんだよね、須貝さん。
須貝「大丈夫か？」
川上「河村さん…僕なんかで…」
ここで涙を流せば…須貝さんは堕ちる。
須貝「いいよおいで？受け止めてやるよ」
そう言って腕を広げてくれる。
川上「ありがとうございます」
僕って相当悪い男だなぁ。
でも、楽しい。
申し訳ないとかもあるけど、
こうなると、引かないのがいい。
_______________________
須貝side
いきなり泣き出した。
心配なんだよなぁ…。
でも、嘘って可能性も…。
川上「嫌われてたら…どうしよう…」
俺の胸板のところで泣いてる。
河村じゃなく、俺のところで。
川上「僕…凄い…怖くて…」
泣いてるね、うん。
可愛いね、うん。
…守りたくなるよね、うん。
ダメだ須貝。平常心。
嘘だ。こいつは河村の、大切な、所有物だ。
須貝「川上、顔上げろ」
川上「もう少しだけやから、お願い」
でたよでたよ。
可愛いのは知ってるし
守りたくなるのも知ってる。
須貝「ダメだ、あげて？」
川上の両肩に手を当てて持ち上げて
少し屈んで顔を覗き込んだ。
川上「うぅ…」
泣き顔もかわいい。
でも俺は、みんな可愛いしかっこいいって
思ってるから、お前だけってわけじゃないよ。
…これ言ったら変態だけどね。←
須貝「話したら大丈夫だって」
川上「撫でて…？」
上目遣い。潤った目。泣いてかすれた声。
…撫でるくらいなら…な。
大きな手で小さすぎる頭を撫でる。
サラサラしてて、撫でやすい。
満足したのか、川上は顔を上げた。
川上「ありがとうございます」
へにゃっと笑いかけて、元いた位置に戻った。
可愛いし怖いけど、河村に報告だな。
今回は何時間正座するんだろ←
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作者名：紅思匡 | 作成日時：2019年3月30日 8時
