33〈番外編〉 ページ34
鶴崎×水上なお話
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水上side
水上「どーなったかな…」
鶴崎「なにが?」
水上「あのカップケーキ」
鶴崎「あー会いたかったなぁPrismoon」
水上「勝手に会うのがいけないんだ」
僕らの推しに会ったのを恨むがよい。
てか呼んでよ、呼ばれたら空けたよ。
鶴崎「何怒ってんの」
水上「結構ガチだからね?」
鶴崎「まぁまぁ」
でも僕は怒ってるんだい。
だって初期から須貝さんとどれだけ
話してきたか知らないでしょ。
水上「むぅ…」
鶴崎「東大王出るの待ちましょ」
水上「ワンチャンあるよね」
鶴崎「ツイートでは出てみたいって言ってたし」
水上「…やだぁ早く会いたい」
鶴崎「我慢ね我慢」
水上「…じゃあ鶴崎に甘えるもん」
鶴崎に甘えてしまうのが
癖ずいている気がする。
鶴崎「俺でいいのかよ、ほら、おーいで」
でも鶴崎は優しい。
俺のことを受け止めようと腕を広げてくれる。
水上「ぎゅー」
鶴崎「はいはい、いいこいいこ」
抱きしめて、頭撫でてて、
まるでカレカノだよ、いいのかな。
鶴崎「彼女には言うなよ、俺が殺されるから」
水上「分かってる」
鶴崎「あ、男同士だから怒るはずないか」
水上「…これって二股かな…」
鶴崎「俺らの間にそんな感情ないでしょ」
水上「だよね」
…僕は勝手に想って勝手にフラれて、
だから彼女を作ったなんて言ったら、
きっと鶴崎は怒るんだろうな。
そんな目で見てたのかよって怒られる。
…いっそのこと鶴崎に彼女ができれば
僕もキッパリ諦められるのに。
鶴崎「何考えてんの?」
水上「東大王にPrismoon来たらいいなって考えてた」
鶴崎「俺も同じこと考えてたわ」
水上「以心伝心か?」
鶴崎「quizknockじゃんそれ」
水上「…あー」
彼らは今きっと痛い目を見てる。
僕もその場に居たらなぁ。
…やっぱずるいよ。
鶴崎「水上」
水上「んー?」
鶴崎「時間だよ、帰ってあげな」
水上「あ、ありがと」
鶴崎「お幸せに〜」
水上「言われなくても」
彼女のために家に帰る。
今日は彼女のお誕生日会。ふたりきりで。
プレゼントは何にしようかな。
…なんでだろ。
考えるだけで胸の中の何かが空っぽになっていく。
僕は彼女に満たされてるし
彼女も僕に満たされてるはずだ。
違和感なんて…ないんだ。
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作者名:紅思匡 | 作成日時:2019年3月30日 8時