検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:144,755 hit

第44話 ページ46

カンナは泣きながらホエミーに問う


「・・・許せない」


「ふふ・・・ふふふ・・・うるさいんですよ、何の力も持たない小娘が・・・いや」


「姉殺しが」


ホエミーはカンナに吐き捨てた


彼女にとって最も残酷な言葉を


やめろ


「わ・・・私は・・」


「ははは、全部見ていたぞ。カンナ、お前が最初の試練でいかにみじめだったか」


やめてくれ


ミシマが遺した言葉を


思いを


踏みにじらないでくれ


『あなたの存在が、お姉さんの幸せだったんじゃありませんか?』


「お前の行動が、姉を殺したんだ」


『さあ、自分を責めるのはおしまいです。お姉さんはきっとどこかで見守ってますよ』


カンナの心を踏みにじらないでくれ!


俺の心に浮かんだものは一つ


この人形を殺す


それだけ


立ち上がろうとしたとき


ガツンという音が響いた


ホエミーは床に倒れている


頭から赤い液体を流している


「ガ・・・」


「失礼しました。フライパンを持つ手が滑ってしまいました」


ホエミーの背後にはフライパンを握りしめたカイが立っていた


そのフライパンの底の部分に赤い液体が付いている


「貴様・・・!!」


ホエミーはカイを睨みつける


カイはホエミーの頭から流れる液体を見て呟いた


「人形も、血は赤いのですね」


「・・・こんなことをして・・・ただで済むと思うなよ・・・!」


「そちらこそ、この程度で済むと思わないでください」


カイは真剣な表情でホエミーを見据えた


「人の命を弄んだ報いをキッチリ受けていただきます」


「クソッ!クソッ!覚えておくがいい!!メインゲームの会場で待っている!」


そう言い残してホエミーはどこかへ消えてしまった


「大丈夫ですか?」


カイは俺に声をかけた


「あ、ああ・・・」


何もかも、分からないことだらけだった


何故ミシマが死ななければならなかったのか


ホエミーが俺の本性を知っているかということも


とにかく今は、今後このゲームを続けるとして


同じ目にあったとしても


――死ぬわけにはいかない


そう誓った



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一章前編は終了しました


後編はまたちまちま書き始めますが、続編から後編になるかどうか微妙なところです(´・ω・`)

第45話→←第43話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが・・・。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか?ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね!上から目線ですみません(´・ω・`) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年3月9日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。