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第41話 ページ43

「ふふふ、選ばれし22名・・・いえ。あはは、いまや・・・13名ですか・・・ククク」


連れて来られた22名。そして生き残っているのが13名ということか


「アナタ達は外へ出るためにこれから大きな試練を受けていただきます。これまでのように優秀な者が生き、劣等な者が死ぬというような楽なものではありません」


「この中から確実に一人・・・死ぬのです」


ホエミ―の口から放たれた言葉は重くのしかかった


「そして、その死ぬ人間は・・・アナタ方で多数決で決めていただきます」


「え・・・?」


「自分達で決めろ・・・と言ってるんです。最も不要で、嫌われ者で、死んで良い者を」


「バカなこと言ってんじゃねぇ・・・!!んなことするワケねーだろ!!」


Qタロウがホエミ―に抗議する


「あはは、なら皆まとめてここで飢えて死んでください」


「わっ・・・シンプル、だね」


誰かを選ばなければ全滅


一人の犠牲で残りが生き延びるか、全員で死ぬか


どちらかを選べってことか


部屋の中で誰も言葉を発することはなかった


「あはは、皆様そんな青白いカオしてないで!良い物配りますからね!」


ホエミ―は部屋にいる人に何かを配っている


未だに立ち上がれないジョーもそれを受け取った


「あはは、はい。早乙女迅さんにはこのタブレット」


ホエミ―は俺にタブレットを渡した


市販されているものと似た形状のものだ


「えへへ、行き渡りましたね。それでは実際に使いながら機能を確かめてみましょう」


端末の電源を入れてみると俺たち全員の名前が表示された


「多数決というのは誰が誰に入れたかわかると争いに発展してしまいますよね?うふふ・・・そこでこのタブレットで投票を行うことで誰が誰に票を入れたのか、わからなくなります」


つまり無記名投票ってことだ


誰が誰に入れたか、それが分かれば争いになることも見えている


「えへへ、試しに誰でもいいので投票してみましょう」


皆どこに投票しようか悩んでいる様子だった


隣にいるサラもどこに投票するか悩んでいる様子だった


俺は小声でサラに話しかけた


「どうせ試しなんだ、票を入れあってみないか?」


「え?」


「自分に入れてもし最多票になったら、あれじゃん」


いいから、とサラを押して分かりましたという返事をもらった


そのあと俺は手を高く上げて提案した


「投票先に悩んだら、俺に入れていいよ」

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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが・・・。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか?ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね!上から目線ですみません(´・ω・`) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年3月9日 14時

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