第27話 ページ29
重い空気の中Qタロウに話を振ってみる
「こん国では銃を扱えっち人間なんて限られてる。オレの経験は貴重だろ」
「ゲームの内容がわかりませんが・・・技術を求められた場合は信頼できますね」
カイはQタロウに賛成する
「な!オレは何も自分が安全になりたいとは思っちょらせん。ゲームクリアする最善の方法を考えとるだけだ」
「Qタロウさんの言ってることもわかるけど・・・」
「合理的に考えてみようぜよ、お前らも」
経験のあるQタロウが撃ったほうがいい。合理的に考えればそうだが
「いや、俺もQタロウに経験があっても信頼できねぇな」
「お?おまわりさんと同意見?うれしいなー」
「・・・ぐっ。なんぜだ!こん中じゃー経験っち重要なもんじゃねーのか!」
「腕前は関係ねぇゲームだと思うんだよね」
「・・・なに?」
「偶然俺たち5人がゲームに選ばれて、その中に偶然銃の扱いの経験のあるQタロウと・・・暫定だけどケイジがいるわけじゃん」
「それがどうしたって言うんじゃ」
「もし、Qタロウとケイジの代わりにソウとサラがここに残ったとしたら。誰が撃つかなんてもっと決まらないだろうねぇ」
「でも、ゲームのルールは恐らく同じ。この意味わかるでしょ?」
「んー・・・分かるような分からないような・・・」
ジョーは首を傾げている
「つまりね、必要なのは銃の腕前じゃなくて、冷静なここが必要なの」
俺は自分の頭をトントンと叩いた
このゲームは運悪く全員が銃の扱いに慣れていない者で構成されたかもしれない
となれば銃の扱いよりも、冷静に状況を判断する脳が大事になる
「オレはずっと冷静だぜ・・・これでもな」
Qタロウはそれでも反論する。意地でも自分が撃つつもりでいるのか
「人に銃口を向けた状態でも?」
ケイジが静かな声で尋ねた
「・・・!」
「嫌なもんだぜ。目の前の人間が自分の手で死ぬかもしれないってのはさ。そんな経験があるのか?」
Qタロウは黙ったまま答えない
「オレには素人が平常時に受けた訓練よりお友達を救おうって決意の方が信頼できるのさ」
「・・・分かったよ。確かにオレには無理かもしれねー。けどよ、まだ言いてぇことがある!」
「・・・聞こうか」
Qタロウは自分がチャレンジャーになることを降りたようだが、まだ話は収束していない
「ケイジ!お前さんがチャレンジャーをやればいい話じゃねぇか!職業柄、修羅場だってかいくぐってるハズだろ!」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが・・・。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか?ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね!上から目線ですみません(´・ω・`) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年3月9日 14時