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星空 注 【ザック&男主】 ページ28

「星?何だそれ?食えんのか?」

「それは金平糖のことでしょ?これだよ、ほら」

そう言ってヴァルは手に持っていた図鑑を広げた

字の読めない彼でも写真なら星が何なのかぐらいは分かるだろう

「夜に空を見上げたら見えるだろ?見たことないの?」

「いちいち上なんか見上げねぇよ」

「人が死んだら星になるってグレイが教えてくれたんだ」

「じゃあ俺が今まで殺してきた奴が見てるってことか?なら余計見ねぇよ!」

ザックは不機嫌そうに刃こぼれしたナイフを持って部屋に戻っていってしまった

「流星群が見えるっていうから誘ったのにな〜。グレイに頼んで外に出してもらおっと」

ヴァルは肩を落としてB2まで戻った







それから時が経ち、あのビルを抜け出た後

潜伏している空き家の窓を開け夜風に当たりながらふと昔そんな話をしたっけとヴァルはぼんやりと考えていた

「おい、寒ぃから閉めろ」

背後から風呂上りからか普段巻いている包帯を全て解いた状態のザックが声をかけた

「一枚着ればいいじゃん」

「あ?どうせ寝るだけだからいいだろ」

ザックはソファーの上に乱雑に放り投げてあったブランケットを取ると後ろからヴァルを包み込むように抱きしめた

「冷てぇな・・・風邪ひくぞ」

「元から低体温だから大丈夫。そんなことより、ほら」

ヴァルは空を指さした

青白く浮かぶ月と満天の星空

「死んだ奴があそこにいるんだろ」

「例えの話ね?実際にはいないよ。まさか、信じてた?」

子供の頃に教えたことを今まで信じていたのかと笑ってやると首元に噛みつかれた

「あそこで殺してきたやつらに見られながらするか?」

「そういう趣味はないから遠慮しておくよ」

ヴァルは窓を閉め、ベッドに投げられる直前に星が一つ空から落ちてきたのを見た





――――――――――――――――――――――――――

レイ「全部見てた」


────────────────

ザックん細かいの面倒だからってシャツのボタンごと開けそう...。もしくは着たままやるか自分で脱げとか言いそうっていう

もし性別が逆だったら 男主女体化 【キャシー+男主+ザック】→←○○をしないと出られない部屋 その3 超注 【ザック&男主+キャシー】



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作者名:青薔薇 | 作成日時:2016年4月6日 13時

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