第３０７話 ページ7
あとは残る可能性はミドリだが、彼の腕は"ロケットパンチ"よろしく飛んでくる
「ジン兄さん、これだけは覚えといて。ミドリはこの組織の人間…、この施設の全てを制限なく自由に使える。不可能なんてないんだよ」
「ヒナコはミドリが人間だと思っているのか？」
「そこまでは言わないけど…！」
だが、可能性として一番高いのはミドリだ
「…本当に自由に何でも使えたのかな？」
会話を遮るようにカナトの声が聞こえる
「じゃあ、IDカードや指紋認証を設置しなくてもよくない？」
「そうぜよ…ミドリがいくら組織の人間でもカードがなきゃ弄れない機械もあったがや」
「…だったら、なんでマイの指紋は登録されてたのさ」
棺の開閉システムの指紋認証はマイの指紋で解除された
「ちょっと待ってよ…！そこで私が疑われるの…！？」
「それは間違いぜよ！マイは組織側じゃねえ！」
「情で語んないでよ、レスラーのおっさん」
庇うQタロウにヒナコは冷たく言い放つ
その様子にカナトも抗議する
「ちょっと、悪人を探してるわけじゃないんだからさぁ…。そんな言い方しなくても」
「仕方ないじゃん…！一番怪しい人が人間の可能性も高いんでしょ！？私だって本当は…仲間を疑いたくなんかないよ…！」
お互いが疑い合っては相手の思う壺だ
ならば、マイが人形であることを証明できれば良い
「それにしても、マイちゃんだけ指紋が登録されてるの不思議だよね」
「私だってなんで自分の指紋が登録されてたか分からないの…！本当だよ…！」
「犠牲者のビデオにはマイさんが亡くなる様子が映っていたよ。2つの銃を持って自分の頭を狙って…、顔面は蒼白…手袋をした両手は恐怖で震えて…」
ハヤサカが説明口調で淡々と解説するのを俺は止めた
「細かく説明しなくて良いから…。人の心とかないんか？」
指摘すると彼は申し訳なさそうに謝った
「うん？ちょっと待って。マイちゃんって手袋してたっけ？」
「マイさん、ランクアップパーツを付け替えたことは無いかい？」
カナトが感じた違和感
ハヤサカの問いにマイが答える
「ないよ…だって…怖いじゃん…」
「ならおかしいな…。ダミーズって、元の人間と同じ格好になってるのが決まりだったよね…？でも、今のマイさんには手袋がないんだ」
「あれ…、そう言えば、なんで私…初めからしてないんだろ…愛用のヤツなのに…。忘れられちゃったのかな？」
ミドリがそんなミスを犯すとは思えない
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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
