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第317話 ページ17

「…はは、あはは…あっはっはっは!!」

ミドリの笑い声が響く

まさか、本当に当たったのか…

「…何がそんなにおかしいニャン!」

ギンの声が聞こえてくる

「…ギン!!」

「ギンくん!よかった…!生きた心地がしない時間だったね…!」

「おまわりさんはどうなったニャン!?ボクじゃないほうの青の棺、おまわりさんの棺でしょ?」

ケイジは本当に中にいたのか?

もし脱出していたとしたら、ミドリを欺くためにまた中に入った?

偽装がバレないように貫かれる瞬間までずっとーー

俺の肩に手が添えられる

「やあ、久しぶり」

変わらない表情の男が俺の顔を覗き込んでいた

「は!?あ、え…!?ケイジ…!?」

おまわりさんだよー、と答える様子は前と変わっていない

「な、んで普通にいるんだよ…!」

「ちょっと来るのに時間がかかっちゃってね…。ちゃんと本物だよ、触ってみる?」

俺の前に手を広げてほら、と差し出してくる

「それはいいけど…、今までどこにいたんだ!?」

「話せば長くなるけど…ランマルに充電室に閉じ込められてね…」

ケイジはトランシーバーを取り出した

「状況はコレで聞かせてもらったよ。さあ、やるべきことをやるんだ…」

ミドリはケイジの様子を見て拳を握りしめた

「…ルール違反だ。今気がついたよ…、使ったんだな?ミシマの首輪を…!」

1回目のメインゲームの前に首を焼き切られたミシマ

結局彼の遺体の一部は何処かに消えてしまった

「お前が持ってたんだな、ケイジ…!そして、棺に入れた…!こんなのは不正だ…!他のフロアで紛失した首輪を使うなんて想定外だ!ルール外なんだよ!」

捲し立てるミドリの言い分をケイジは静かに聞いていた

「…それで?」

「…ミドリは正しいぜ。ミシマの首輪は本来使われる予定のない代物。それで処刑を回避したなら不正だ」

アルジーが間に割って入る

「不正者は…処刑される」

折角助け出したのに、不正で処刑される

処刑対象はおそらくケイジだろう

それなら、俺たちは何のためにー

「惜しいなあ、助かる方法もあるのに…」

ミドリの笑いを堪えた声が聞こえる

「終わった勝負に興味が出なくてね、勝ってしまえば"誰が不正をしたか"なんてどうでもよくなっちゃうんだ…。だから、ボクが勝てばいい。そのためにはーー"もう一度棺を選ぶ"」

ミドリの宣言にアルジーは喉奥で笑う

「ま、待て…!そんなことしたらーー!」

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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています!男主の秘密...ドキドキして読んでいます! (9月21日 17時) (レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか? (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2023年5月28日 1時

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