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第五話 ページ7

「いや、正直さ・・・。風間さん怖いけど顔は良い方だし、結城って人も文句なしの美形じゃん?」

将雅と出会って数時間だが、この短時間で別の趣向に目覚めたのだろうか

だが、俺自身も結城さんに一目惚れしたのも事実だった

あの人を知りたい

あの人と話したい

少女漫画にありがちな展開だが、実際になってみるとドキドキするものだ

将雅はどう思っているのだろうか

「じゃあ、将雅は風間さんと結城さんに惚れかけたってこと?」

「バッカ野郎!俺たちと住む世界が違いすぎるって!」

「うーん、そうだよなあ・・・」

そうだ、住む世界が違うのだ

憧れるだけの存在

中学の時にマドンナと呼ばれていた美人の子がいたが、誰とも付き合わずに卒業したっけな

「もしかして、Aさん、結城先輩に惚れちゃった?」

「は、はあ?そんなわけ・・・」

「あるよなぁ?ずっと目で追ってたもんなぁ」

「俺はそういう趣味は・・・」

「惚れた時点でそっち側行けるって!Aってば草食系と見せかけての肉食系かぁ〜」

高校生活初日で俺は新しい扉を一瞬だけ開いた

家に帰ると夕食を食べ、姉と電話した

姉は地方の大学に通うため一人暮らしをしている

朝も話したが、今日あったことを話す

『Aさ、そろそろ目覚めた?』

「目覚めたって何に?」

『言わせんな恥ずかしい。私の好きなの知ってるでしょ?』

姉は俗にいう腐女子だ

アニメや漫画で男性キャラ同士の絡みが大好物らしいがまさかリアルでもなんて知りたくはなかった

『美少年とかいないの?』

「いるよ、先輩にびっくりするぐらいの美人さん」

電話の先でガタッという音が聞こえた

『え?マジ?嘘、写真。写真は?』

「ないよ、だって先輩だよ?」

『仲良くなってよ〜。ついでに付き合ってほしいんだけど』

「実の弟を新刊のネタにしないでって言ったじゃん」

『ギクッ・・・・ま、まあ!しないよ?するとは言ってないけど・・・』

「でも、一目惚れって久しぶりにしたかも・・・」

『へ?え、ちょ、ちょっと待って!?一目惚れって何!?あっ、コラ!切るな!』

一方的にブツッと電話を切ると布団に潜り込んだ

明日から部活動の見学が始まるし、探してみようか

「・・・部活入ってもいいかな」

布団の中でぼそりと呟くと枕に顔をうずめて眠りについた

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年9月16日 10時

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