ブルースター (ページ20)

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Aサイド
「あー遅れてごめーん。」

「おせぇーよー小宮ぁ～」

ニヤニヤと笑ながら席につく小宮先輩。

それを皆に気づかれないように睨む雪菜先輩。

私は苦笑いを雪菜先輩にむけた。

「ってコトでぇ～ポケ○ンをしよぉ～✨」

「イェーイ‼︎」

両腕をあげる沙智先輩。

雪菜先輩はiPod touchをだした。

私もiPhoneをだす。

「ん…あれ…」

「先輩？」

何故か先輩は凍りついて震えていた。

どうしたんだろ…

あ…まさか…

「幸村先輩からメールきた‼︎」

なん○日だ‼︎

そう叫びたい気分におちいった。

幸村先輩。それは雪菜先輩をいじめから守ってくれた人の1人。

でも、そんなメールをしてくるような人じゃないはずなんだけど……⁉︎

「何て書いてあるんですか？」

「『今から電話できる？』」

えぇーーーーー‼︎‼︎

いつも、メールしてこない人から電話を頼んでくる。

＝とんでもないこと。

「あとでしますっ…コレでいいかな？」

先輩の指が震えている。

「あ…返信きた…」

「返事は？」

「『電話がいい。あとででいい。』」

みじかっ‼︎

「まぁ…とりあえず…コレでよしっ‼︎」

私はため息をついた。

気づけば私と雪菜先輩以外はゲームの通信をしていた。

私はiPhoneを起動させ雪菜先輩はタブレットを取り出した。

そして、教育ホームページを開いてこの間出したらしい実力テストの結果を見ていた。

「よかった～…」

1人で呟く先輩。結果がよかったんだろう。

その声にただ1人…反応した奴がいた。

「何が？」

永井先輩。雪菜先輩にただいま接近中です。