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ここぞとばかりに襲いかかってくる、鬼。









ダメだ、斬らなきゃー。







けどできない、これはきっと稀過ぎる鬼な筈。







太陽を克服なんてー、普通の雑魚鬼にはできない事。









自我を保ってくれたりしてたら…、やりやすかったのになぁ……。









まあ、鬼なんだもん、無理だよね。







けどこれは本当に本当に稀な鬼な筈。この鬼が私の前に出会したのも、きっと無駄にしてはいけないんだ。








どうしよう、どうすれば……。






私が今取れる行動、それは、“鬼を殺さず”本部に連絡を入れて知ってもらう事。





本部がある事は、姉さんから聞いていた。






姉さんは柱。同期の義勇も柱。だから、普通の新入り鬼殺隊とかよりは、少なくとも組織についての知識は得ていた。








『鴉さん!鴉さん、姉さんに伝令入れて!“太陽を克服した鬼がいる”って!至急!お願い!』



そう言うと、私の鎹鴉はパッと羽を広げて飛んで行った。







…さあ、ここからが勝負だ。



いかに自分に傷を付けずに、相手を“生かすか”。



皮肉なことに、相手は鬼。生きるか死ぬかの戦い。



でも私は相手を殺してはならない。







……ああ、なんて難しい戦闘なんだ。





本当に相手は全力を尽くして私を喰らいにくる。





私は、自らも相手も生かして次の鴉からの伝令を待たなければならない。



……一刻を争う、過酷な“朝”が始まる前兆だった。

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ダリア(プロフ) - 原作寄りで、すごく読みやすくて、すごく面白い!星の呼吸ってかっこいいし可愛さもあって良いですね!これからも楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年12月13日 17時) (レス) id: 512f53fbf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星華 | 作成日時:2019年12月7日 11時

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