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それは、まるで宇宙に浮かぶ一筋の星のように
周りの空気をこれでもかというほど冷たく
凍てつかせる少女。
善逸「ねっ…ねえ…Aちゃん…?え?待って待ってどこ行くの!?」
『決まってんじゃん…鬼だよ、鬼を斬りに行くの』
善逸「そっか…うん…(いやさっきとの変わりようよ!怖いわ!爺ちゃんレベルに怖いわこの子!)」
狭い路地裏を抜けてたどり着いた先にはなんと
硝子細工が粉々に砕け散った悲惨な現場が繰り広げられていた。
『鬼…この鬼…、尋常じゃない…、気配が違う…』
善逸「変な音…気持ち悪い…」
『私、もう少し奥に行ってみる!人の気配もするし…!』
善逸「はあぁぁぁあ!?まだ行くの!?死んじゃう!死んじゃうよ俺!」
『じゃあ私1人で行く!』
善逸「それはヤダ!」
『…?じゃあ一緒に、』
善逸「行くよ行きますよ!君可愛くないけど女の子を1人で生かせるのは無理なの!俺は!」
『一応女って認識でいてくれるのね…、じゃあ行こ、みんなを助けなきゃ』
そう言って、奥の方に足を進めるA。
気づいたら、鬼の気配が1番強い部屋の襖の前に2人は立っていた。
この薄っぺらい襖一枚で、一般人の生と死を分ける空間になるのだとしたら、本当にこの世の中は残酷だとつくづく思う。
『…開けるよ』
そう言ってスッと襖に手をかける。
中に見えたのはー。
鬼「ケケケッ。お前さんら、よう来たのう…じゃがここへ入ったらお前さんらはもう生きて空を見る事はできんのう」
『……お店の人達は。この部屋に…少なくとも、同じ空間にはいるよね。どこ?どこにいるの?』
鬼「儂は男は食わんのじゃ…なんせ肉が固い。それに比べて女の肉は柔らかくて血の味が濃いんじゃ…そういやお前さん、うまそうな匂いがするのう」
イマイチ答えになってないよ、鬼さん
そう突っ込みたくなるけど、まずはいい。
……自分の安全より、他人の安全。それが、鬼殺隊だよね。
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ダリア(プロフ) - 原作寄りで、すごく読みやすくて、すごく面白い!星の呼吸ってかっこいいし可愛さもあって良いですね!これからも楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年12月13日 17時) (レス) id: 512f53fbf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星華 | 作成日時:2019年12月7日 11時