え、心臓痛い。2 (ページ6)

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生徒会室

「4組、たこ焼き。5組、お化け屋敷…」

つい昨日聞いた、文化祭について、生徒会で打ち合わせ中。

「Aちゃん、予算的にどう？」

『もう少し出せるくらいですよ、余裕あります。』

「舞台とか装飾品に回せば？」

「模擬店との差が出るから、できれば均等に分けたいですね。」

…

…

…まじめだわ。根はみんなまじめなんだよね。

「一旦休憩するか。」

深澤の声かけで、休憩になった。

『ねぇ、そういえばうちのクラスなにすんの？』

となりにいた翔太に聞くと、

「無難にカフェだよ。なんか、女子がお菓子取り寄せるとか盛り上がってたぞ。」

『へぇ。』

普通な文化祭なんだね。中身は違えど。

そして、「失礼します。これ、確認お願いします。」生徒会室も一般生徒が入れるようになった。

『ねぇ、あれなんとかなんないの？』

ドアの隙間から見える女子生徒がたくさん。

「しらね。」

あ、睨まれてるわ私。

そんな時にさ。

「ねぇ、Aちゃん。」

後ろから抱きついてくる岩本先輩。私座ってるんだけど、落ち着かないんだけど。

なんか、廊下から悲鳴聞こえるし！？

「タピオカ屋帰り寄ろうよ。」

『とりあえずはなれてもらってもいいですか？』

「Aちゃん、つめたーい！」

なんか、大介先輩盛り上がってるし。すぐどっか行っちゃったし。

ふとさっき入ってきた男の子を見ると目があって、気まずいなと思ってると、目をそらされて、深澤を少し睨んで出て行った。

「Aちゃん？」

なんか、岩本先輩に、心配されちゃったし。

「最近元気なくない？大丈夫？」

『いや、びっくりするくらい元気ですよ。』

「そう？」

そういえば、最近ボーってしすぎだわ。

「で？」

『で？とは？』

「タピオカの話。」

『私はいいんですけど、亮平にも聞かないと。』

あ、一応まだ抱きつかれたままですね。はい。
亮平を呼ぼうと、声を出そうとすると

『ひょえへえ…』

岩本先輩に、口を押さえられた。

「2人で行きたい。」

『はふ、ははしてふたさい』

「なんて？」

クスクス笑ってる。無理やり手を剥ぎ取って、

『息苦しい！』

「2人でいい？」

『あぁ、はい。』

その会話が終わると同時に、「やるぞ。」と休憩終了が告げられた。

LINEで【先帰っといて、岩本先輩とタピオカ行ってくる。】と亮平に送る。

ん？亮平は、私の親か？