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教室 深澤side
一昨日、目黒とAが突き飛ばされた。
舘さんも、退院したけど、誰かに襲われた。
さらに、パソコンに、許されない。とメッセージ。
「…誰なんだ。」
橋田の会社を、買い取ったが、父さんからは橋田の父に感謝をされたと聞いた。
あいつじゃない。経営不振で転校はしたものの、恨まれることはしていない。
一人で考え込んでると、
「…なあ。」
いつもと違うテンションで佐久間が話しかけてきた。
「この不審なこと。まだ続くよ。…だから、話があんだけど。」
そしていつになく、真剣だった。
「わかった。」
照に隠し事はしたくないが、【佐久間と先生に呼ばれたから生徒会室にいて。】とメッセージを送った。
放課後になって、美術室に移動した。
「…どういうことだよ、佐久間。」
「俺さ、昨日見たんだな。許されないって。」
「…気抜いてた。」
「心当たりあんの？」
「ないよ。」
「俺さ、ラウに橋田の家について調べてもらった。」
は？なにしてんの？
「お前なにしてんの、ラウまで巻き込むなよ！！！」
「巻き込まれないように、警備頼んである。お前さ、橋田の婚約者と会ってんだろ。」
「は？」
「お前と話してるやつだよ。」
最近話してるやつ…。同じクラスのあいつか？
「あいつの行動が怪しすぎる。警戒しとけよ。」
「根拠は？」
「お前の周りばっか襲われてんの。多分次狙ってくるのは、照か翔太。」
それだけは避けたいと考えていた言葉を突きつけられる。
「Aちゃんにも、容赦なかった。」
「だから、彼女が襲う理由はなんだよ！」
「…知らねぇよ。」
ただ混乱してるだけなんだ。佐久間は。
「お前の情報は不確か。信用性に欠ける。」
「辰哉。お前だけじゃないの。周りも大変な目にあってんの。涼太も目黒もAちゃんも。気が滅入ってるの、翔太も阿部ちゃんも！！！」
「考えろよ！冷静になればわかる。不自然な点を見つけろよ！！」
佐久間は、「お前のことちゃんと信じてるから。」と教室をあとにした。
最近話しかけてくるようになった橋田の婚約者。
「深澤くんって、学校楽しいですか？」
「わたし最近、つらいことあって。」
「ある人のせいで、好きな人と離されたんです。」
ただ相談に乗ってるつもりだった。
ある人。
まさか…。
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作者名：エリンギ
| 作成日時：2020年4月1日 21時
