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佐久間side



小さい時から後ろについてくるAが可愛くて仕方がなかった。


男兄弟しかいない俺に妹ができた気がして。


すごく根暗だった俺にAはいつも大ちゃん!と話しかけてくれた。


そんな俺も高校生になって阿部ちゃんという親友ができてポジティブ思考な「明るい佐久間」になった。


阿部ちゃんといる時間はとても楽しくて、たまに会うAにも高校生楽しそうだねと言われていた。


そんなAも高校生に。俺は高校3年になっていた。


同じ高校に通うことをAのお母さんから聞いて学校で会えればいいなと呑気にそんなことを考えていた。


いつも教室でご飯を食べていたけど、高校最後の年だし、いろんなとこに行ってみようと多目的室に行った時、Aが1人であることがわかった。


阿部ちゃんにはよくAの話をしていたから3人でこれからもご飯を食べようと話が落ち着いた。


それからAはクラスがしんどいことを話してくれて、入学当初から話題になっていた「目黒蓮」がクラスメイトであることがわかった。



Aは昔から目をつけられやすい。



本人は断りにくいからと言っているが根が優しいんだろう。



興味があった「目黒蓮」からAに危険を及ぼす「目黒蓮」な思考になった俺はAにもあいつにも何度も警告した。



今日も、だ。



手首を掴まれてるAを見て「触るな。」そう思った。



Aは俺に何か言いかけたけど、それを静止してもう一度言った「Aに金輪際近づくな。」と。



Aを引っ張って、教室から離れた。



手首を捻っていたようで保健室に氷をとりに行き、多目的室に向かった。



『…ないです、助けてくれた。』



あいつが助けた?



何か勘違いをしてるAに少しイライラしながら部屋に入った。



…Aの笑ってる顔を見たらそんなの吹き飛ぶけど…。

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作者名:エリンギ | 作成日時:2022年1月16日 15時

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