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通学路



朝早くに家を出る。


通学路をのんびり歩いてると「Aちゃーん!」と声が聞こえた。


『あ、大ちゃん。おはよ、』


小柄な彼は走る姿は不恰好だけど、大好きな幼馴染だ。


「おはよ!ね、学校どう?楽しい?」


さっと車道側に入ってキラキラの笑顔を朝から見せてくれる。


『うん、楽しいよ。』


「部活は?」


『あ、帰宅部なんだ、』


「およ?そーなの?知らなかった!」


じゃあ、佐久間さんと同じだー!って騒いでる。


『大ちゃんは?3年生でしょ?受験とか大変?』


「ん?まあ、勉強はあべちゃんいるし、充実してるよっ!」


『そっかあ、いいね、』


「んん?なんか浮かない顔してる?なんかあった?」


『、えっ?いやなんもないよっ!!』


大ちゃんは鋭いし、時々ドキッとする。



「そーいえばさあ、一年に目黒蓮ってイケメンくん!いるんでしょ??」


『え、そーなの?ごめん、ちょっとそーゆーの疎くて、』


「Aちゃん、興味なさそうだもんね」


とケラケラ笑ってる。


「紳士でファンクラブまであるモテっぷりって聞いたからさ!」


『へぇ、そんな人いるんだね。』


そんな人より、誰にでも笑顔で接する大ちゃんの方が私はモテると思うけどってことは言わないでおく。



「俺、Aちゃんが変なのに引っかからないか心配だよ!」


『急にどうしたの(笑)』


「なんか困ったことあったらいうんだよ?」



急なお兄ちゃん面でちょっと笑ってしまった。



「あー!なんで笑うんだよ!!もおお…、」



うん。大ちゃんはいつでもかわいい。



朝イチだし、誰にも会わず学校に着くことができた。



「およ?そっちいくの?」


『今日日直なんだ、』


学校は土足でそのまま職員棟まで歩いて行ったから講義棟に行こうとした大ちゃんは足を止めた。


私の言葉を聞いて「そっか、がんばってねっ」ちょっと眉を下げた大ちゃんと別れた。



そのまま職員室まで一人で足をすすめた。

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作者名:エリンギ | 作成日時:2022年1月16日 15時

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