今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:95,420 hit
小|中|大
1 ページ1
教室
「お前、なにやってんだよっ!」
「ちげーって!」
「ねぇ、男子うるさいってぇ」
「今日、カラオケ行く人ー!」
騒がしい教室で、前から2番目窓際のこの席。
友達なんていないし、そんな陽キャな人たちなんて話した記憶もない。
入学して3ヶ月。浮いている存在の自分は、そそくさと帰る準備をしてカバンを持って席を立った。
廊下へ足を早めるとドア横の黒髪の名前は忘れちゃったけど男の子と目があった。
急いで目を逸らして教室を出ようとすると腕を掴まれる。
『あっ、えっと、』
「明日。」
『え?明日?』
「日直変わって。」
ああ、陰キャの存在意義だな。
『あ、はぃ、』
返事をすると手をパッと離されて、腕を枕に寝始めた。
教室を出てしばらくすると、「目黒、かわいそーじゃん!何変わってもらってんだよー!」と茶化す男の子の声。
うん。知ってるよ。慣れてるもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
1252人がお気に入り
1252人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリンギ | 作成日時:2022年1月16日 15時