66人目 ページ31
ｷﾞｼｯ…ｷﾞｼｯ…と言うベッドのスプリング音と、下半身に感じる重みで目が冴える。
誰だよ、俺の安眠を邪魔する奴は……
こちとら明日も仕事なんだぞ……
俺はまだ重い瞼を開き、俺に乗っかる非常識野郎を上半身を起こし確認する。
真っ先に目に入ったのがピンク……ぴんく………pink???
「ら、乱数…?」
「あ、Aやっと起きたの〜?」
男にしては高い声…確実に乱数だ。
にしても珍しいな…乱数が勝手に俺の家にこんな時間にやって来るなんて…
「Aったら全然起きないんだもん!!」
「乱数……お前何しに来たんだ?」
俺の問いかけに、乱数のガラス玉のような瞳がギラリと光った。
「え〜この状況見てわかんないの?」
「この状況…?」
改めて辺りを見渡す。
ここは自分の部屋。
それは変わらない。
しかし前はどうだろう…なんと乱数が"裸"ではないか。
普段は服で隠れて見えない白くて綺麗な肌が、カーテンから僅かに差し込む月夜の光に照らされていた。
一瞬ギョッとしたが、頭が回っていない俺は乱数の肩に自分の布団を被せる。
「そんな格好……風邪引くぞ」
「わーい!!僕の心配してくれるの?A好き♡」
「当たり前だろ……」
「………Aって、パパになったら絶対子供も奥さんも大切にするタイプだよね」
「?………何の話だ」
「ねぇ、子供は何人欲しい?」
先の見えない話に困惑する。
コイツは一体何が言いたいのか……
「スマン、全く話が見えんのだが…」
「もー、まだわかんないの?」
乱数の口が嫌らしく弧を描いた。
「"既成事実"、作ろうと思って♡」
「…………は?」
その言葉を理解する前に、乱数は俺のシャツの襟首を掴みそのまま押し倒す。
ちょっ、ま、マジかっ……
「今夜は寝かさないよ♡」
あぁ、神様……
俺が女だったらこの言葉にときめく事が出来たのだろうか…
残念ながら男の俺には恐怖でしかありません。
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 691人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひねんちはね(プロフ) - ああ゛…更新頑張ってくださぃぃぃいい！続き待っております！！！ (2021年10月19日 3時) (
レス) @page35 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - 更新頑張ってください!応援してます！ (2020年11月13日 1時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 自分も十四君が気になります。これからも更新頑張ってください(*^^*)待ってます！ (2019年9月26日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 白猫さん» 待っててくださり有難うございます!!更新頑張りますね（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 自宅警備員さん» ごめんなさい頑張ります（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hrmk。 | 作成日時：2019年3月24日 16時
