65人目side独歩 ページ30
ﾄﾞｸｯ…ﾄﾞｸｯ…ﾄﾞｸｯ…
心臓が、五月蝿い……
誰も居ない男子トイレの鏡の前で自分の顔と向きあう。
顔も耳まで赤いじゃないか……
「三十路手前のオッサンがなんて顔してんだっ…」
良い匂いしたとか、細く見えるのに意外と筋肉質なんだなとか…
Aに言ったら引かれるだろうか…
そ、それに…
「Aに触れられた所が熱い…」
ただ抱き締められただけなのにっ…
もし、Aとこれ以上の事したら俺っ…!!
「うっ、うあぁぁぁぁあ!!!」
スミマセンすみませんっ!!
想像してスミマセン!!
頭を左右に振りAとのやましい妄想を消し飛ばす。
「何やってんだ俺は…」
でも、こんな可笑しくなるくらい十勝Aと言う人間が好きなんだ。
自分じゃどうしょうもないくらい…
なのに勘違いされてるなんてっ…
まぁ、あの反応からするにA自身も夢見さんに関して然程興味が無い様に見えた。
「何かあれば先生が何とかするとおっしゃっていたし、俺はただ夢見さんとAが極力接触しないようするだけだ…」
はぁ、早く研修期間なんて終わってしまえばいいのに…
それさえ過ぎれば彼女がAと行動を共にする理由も、一緒に昼飯を食べる理由も無くなる。
だがしかし、彼女はそれくらいで諦めない事はわかっている。
彼女は嫉妬の鬼だ。
それは出会ってすぐ分かった。
何故なら俺がAと話していた時、人ひとり殺さんばかりの視線を俺に向けていたから。
他にも、Aと話したり二人でいる所に入ろうとするものなら相手が男であっても上司であってもその目を向けるのだ。
まぁ、A自身それに気付いてはいないが…
「それにさっきも…」
先に帰ると言っておきながら、食堂の隅で俺を睨んでるのが見えた。
何故合ったばかりなのにこんなにも盲目になれるのか…
まぁ俺も人の事言える立場ではないが…
「A、好きだ……」
俺がお前を好きなように、Aにも俺を愛してほしい…
その為なら何だってする。
それこそ俺達の邪魔をするあの女をズタズタに引き裂いてしまうのだって構わない…
ただ、優しいAはそんな事望んじゃいないだろう。
だから…まだ我慢だ…
俺はスーツのポケットから取り出そうとしたヒプノシスマイクをそっと戻した。
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ひねんちはね(プロフ) - ああ゛…更新頑張ってくださぃぃぃいい！続き待っております！！！ (2021年10月19日 3時) (
レス) @page35 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - 更新頑張ってください!応援してます！ (2020年11月13日 1時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 自分も十四君が気になります。これからも更新頑張ってください(*^^*)待ってます！ (2019年9月26日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 白猫さん» 待っててくださり有難うございます!!更新頑張りますね（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 自宅警備員さん» ごめんなさい頑張ります（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hrmk。 | 作成日時：2019年3月24日 16時
