63人目 ページ28
「独歩、なんか昨日体調悪かったみたいだけど大丈夫か?」
「えっ?」
「ほら、フラフラしてただろ?なんか上の空だったし…」
「っ……心配、してくれたのか?」
「当たり前だろ?」
「そ、そうか…へへっ」
「何笑ってんだ…?」
何やら嬉しそうにはにかむ独歩。
今の話の中に照れる要素なんてなかったと思うけど…
まぁ、わりかし元気そうで良かった。
しかしふと夢見さんを見たとき、また俯いてしまっていた。
たしか、何か言おうとしていたような…
「夢見さん、さっき何て…」
「あ、あのさっ!!」
「ん?」
俺の言葉に独歩の声が重なる。
「こ、今度の休み…一緒だったよな?」
「うん」
「だからあのっ…前先生と一二三で行った釣りが凄く楽しくて、俺はクラゲばっかだったけど先生と一二三は鮭とか色んな魚釣れててっ…!!」
急に長々と釣りの話をしだす独歩。
突然の事に驚いたがつまり…
「………釣りに行きたいのか?」
「あっ、はぃ…楽しかったから、Aとも一緒にやりたいと思いまして…」
「いいよ」
「え"っ!?」
「聞いたくせに何驚いてるんだよ」
釣りなんて滅多にやらないから寂雷先生や一二三みたいに釣れるか分からないけど…
どうせ休日は寝るか漫画読むかの二択だし。
偶にはそう言うのも有りかと思いOKした。
「ほ、本当にいいのか…?」
「だからいいって言ってるだろ?」
「〜っ…!!」
独歩は片手で口元を抑えるがその下にあるニヤニヤは隠しけれてない。
そんなに釣りが楽しかったのか…
「あ、あの…」
ガタッと音を立てて椅子から立ち上がった夢見さん。
「夢見さん…?」
「ご飯…食べ終わったのでもう行きますねっ…」
「あ、ちょっ!!」
まだ半分も食べてなかったけど…
そう言おうと思ったが間に合わなかった。
呆然と夢見さんの後ろ姿を見つめていると、何者かによって俺のスーツの袖が引っ張られる。
まぁ、誰かなんて一人しかいないが…
「独歩…?」
「Aはさ…夢見さんの事、どう思う?」
独歩は俯き加減に問う。
質問の主旨が全くわからん…
「どうって?」
「可愛いとか美人だとか…あと、タイプだとか…」
まさか独歩、夢見さんの事好きなんじゃないのか…?
じゃなきゃこんな事聞かないよな?
「別に何とも思ってないけど」
気を使ってそう答える。
あぁ、遂に独歩にも春が…
俺も早く結婚とか考えないとな…
なんて、ぼんやり考える。
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ひねんちはね(プロフ) - ああ゛…更新頑張ってくださぃぃぃいい！続き待っております！！！ (2021年10月19日 3時) (
レス) @page35 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - 更新頑張ってください!応援してます！ (2020年11月13日 1時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 自分も十四君が気になります。これからも更新頑張ってください(*^^*)待ってます！ (2019年9月26日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 白猫さん» 待っててくださり有難うございます!!更新頑張りますね（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 自宅警備員さん» ごめんなさい頑張ります（泣） (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hrmk。 | 作成日時：2019年3月24日 16時
