検索窓
今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:131,990 hit

60人目 ページ24

「あ、そうだ。一郎に弁当要らないって言わないとな…」




あの後タクシーで家に帰り、風呂に入った。

まだ乾ききってない髪をタオルで拭きながらアイスを咥えてテレビをみる。

ちょうどお弁当特集みたいなのをやってて今日の出来事を思い出した。




『明日は大きなハンバーグ作りますね!』




「夢見さんは料理が趣味なんだな…」



だからこんなオッサンにも…

そんな事を思いなら、LINEで一郎に連絡をとる。



「明日の、弁当は、要らないっと……既読早!?」



送った瞬間秒で既読が付いた。

ゲームでもしてたのか?

そう思っていると、突然家のインターホンが鳴り響く。



「うおっ!!こんな時間に誰だ…?」



玄関にあるモニターを見れば、なんと一郎がそこに立っていた。

えっ、何かめっちゃ怖い顔しとるがな…

俺また何かした?

取り敢えず俺は急いで玄関のドアを開ける。



「い、一郎どうしっ…」

「………服」

「へっ?」

「風呂上がりはちゃんと服着ろって言ってんだろーが何回言えばわかんだよ!!!」

「ひぃっ!?…す、すいません!!」



風呂上がりは上半身裸族の俺。

これはまだ俺が学生の頃から隣に住む一郎に怒られてた。

未成年に怒られる成人男性とはこれいかに…



「上がんぞ…」

「え、どこに…う"ぇっ!?」



俺の首根っこを掴んだ一郎はドスドス部屋の奥に引っ張る。

そうやって連れて来られたのは俺の寝室であった。

一郎は俺のベッドにドカリと座ると足を組んで此方を睨みつける。

俺は思わずその場で正座した。

あれ、ここ俺の家だよな…?

あ、因みに服はちゃんと着ましたよええ…




「あ、あの…一郎さん一体何を…」

「これ…どういう事だ?」

「えっ…」




一郎はズイッと自身のスマホを俺の顔に近付ける。

そこには先程送った俺のトークが…




「よ、読んだままの意味だけど…」

「俺はそんな事聞いてんじゃねーよ!!」

「ひっ、ひぃっ!?」




なんか最近一郎が凄く怖い…

ちょっと前まであんなに可愛かった筈なのに…




「俺が聞きたいのは、どうして急にこんな事言ったのかだ」

「ど、どうしてと言われましても…」

「………女だな?」

「えっ…何で知ってんの?」

「どうせ若い子に優しくされて鼻の下伸ばしてんだろ?そんなのお見通しだ」

「ち、ちげーしそれ普通にセクハラだから!!」

「はっ、どーだか…」



そう言って一郎は冷ややかな目で俺を見る。



-

61人目→←59人目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (297 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
691人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひねんちはね(プロフ) - ああ゛…更新頑張ってくださぃぃぃいい!続き待っております!!! (2021年10月19日 3時) (レス) @page35 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年11月13日 1時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 自分も十四君が気になります。これからも更新頑張ってください(*^^*)待ってます! (2019年9月26日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 白猫さん» 待っててくださり有難うございます!!更新頑張りますね(泣) (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 自宅警備員さん» ごめんなさい頑張ります(泣) (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:hrmk。 | 作成日時:2019年3月24日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。