53人目Not Side… ページ17
「そう言って独歩くんはそのまま私の所へ来た、と…」
「僕がっ…僕が悪いんです…!!恋人でもないのに独占欲強くて嫉妬深くて面倒臭い俺が…!!」
昼下がり、独歩は空腹も忘れて勤務中にも関わらず寂雷のもとにやって来た。
目には涙を浮かべ寂雷に泣き付く29歳成人男性。
いつものネガティブに更に磨きがかかり寂雷もどうしたらいいか分からなくなる。
「一緒に食べなかったのかい?」
「他の女性と楽しそうにしゃべるAを間近で見るなんて僕には出来ませんっ…」
「そ、そうですか…」
普段は温厚な寂雷でも、この時ばかりは面倒臭いと思わざるをえなかった。
しかし、気持ちはわからなくもない。
自分だって十勝Aという人間に想いを馳せているのだ。
「独歩くん、まだその女性がAくんを好きだとは限らないじゃないか」
「………」
「頬を赤らめていたのだって、緊張していたからじゃないのかな?」
「そう、ですよね?あぁ、寂雷先生が言うならきっとそうだ…!!」
「ふふっ、元気になったみたいで良かったよ」
「はい先生、ありがとうございます!!」
「まだ仕事があるんでしょう?早く行ってAくんと話してきてはどうかな?独歩くんのこと心配してると思うよ」
「心配……はい!!では失礼しました!!」
「ふふっ、頑張ってね」
光の速さで診療室を出た独歩を笑顔で見送る。
しかし、彼が出て行ったあとその笑顔は消えていた。
「女性、ねぇ…」
「実に興味深い…後で一郎くんに連絡して調べてもらいましょうか…」
「それでもし、害があるようであれば……
早いうちに潰しておく必要がありますね」
そう言って、寂雷はほくそ笑んだ。
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ひねんちはね(プロフ) - ああ゛…更新頑張ってくださぃぃぃいい!続き待っております!!! (2021年10月19日 3時) (レス) @page35 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
貴方の作品のファン - 更新頑張ってください!応援してます! (2020年11月13日 1時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 自分も十四君が気になります。これからも更新頑張ってください(*^^*)待ってます! (2019年9月26日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 白猫さん» 待っててくださり有難うございます!!更新頑張りますね(泣) (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
hrmk。(プロフ) - 自宅警備員さん» ごめんなさい頑張ります(泣) (2019年8月31日 9時) (レス) id: 6c7a6386f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hrmk。 | 作成日時:2019年3月24日 16時