episode#2 ページ46
それを繰り返しいつの間にか一二三くんは私の家の中にも出入りするようになり、目の前で料理してくれたり洗濯とか掃除もしてくれて…
彼の作ったオムライスを食べながら思わずポロっと…
「一二三くんをお嫁さんにしたら世界一幸せになれるんだろうなぁ…あっ」
「へっ…」
心の声をそのまま口にしてしまって、少し焦って一二三くんの顔を伺えば彼は顔を真っ赤にして持っていたスプーンを床に落としていた。
男にお嫁さんって…やっぱ引かれるよなと思いながら彼にごめんねと言って床に転がるスプーンを拾おうと彼の側に寄れば突然両手を捕まれた。
なんだなんだと思い彼を見れば顔をさらに赤くし滝のごとく汗が流れた顔で、
「本当にっ…Aちゃん、は…俺っちのこと、そっそういう目で、見てるの…?」
彼の謎の迫力に思わずはいと返事をすれば、これまたぎこちない声で世界一幸せにするから俺っちと付き合ってくださいと言われた。(言い終わるまで約30分かかった)
正直一二三くんと付き合いたいとか思ったことはないが、言われてみれば一二三くんは私の理想のドストライクだったのですぐさまOKした。
すると彼はひどく安心しきった顔で、Aちゃん大好きっ!!と言ってくれたのだ。
…とまぁ以上が彼と私の馴れ初めだ。
私なんかには勿体無いほどいい男である。
告白されたあの日から暫く立つが、順風満帆に恋人ライフを送っていると思う。
まぁ、まだキスしたこと無いんだけど…
彼は女性恐怖症なのだから、手が繋げるようになっただけでも大きな進歩なのだろう。
私は何にも気にしないし…(と言うかこっちの方が都合がいいし)
一二三くんのペースでゆっくり進んでいければいっか…
そう思って今まで平和に過ごしてきた…
なのにっ…!!!
「Aちゃん…こ、これ…」
「っ…!?!?そ、それはっ!!」
家に帰ると、何時も玄関まで来てお帰りと言う彼氏が来ないのでリビングまで来ると、テーブルの上が何故か散らかっていて俯く彼氏がそこにいてどうしたものかと焦って近寄れば…
これは!!私が!!こそこそ集めていた!!
“女性攻め同人誌&シチュエーションCD&ゲーム“ではないかっ!!!!!
何故彼がこれを持っているのか物凄く謎だがその綺麗な顔に似つかわしくない表紙からドぎつい女性攻めのえろ本をいち早く彼の手から取り上げることで頭が精一杯だった。
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あかねっこ(プロフ) - たかのりさん» 私の代わりに教えて下さりありがとうございます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - カリーチェさん» リクエストありがとうございます!!攻め主でいいんですよね?ご期待に添えられるか分かりませんが書かせていただきます!! (2018年11月3日 16時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - 男主くん攻めをお願いします! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
カリーチェ - すいません!間違えました! (2018年11月1日 19時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - カリーチェさん» 男主攻め固定ですよ……? (2018年11月1日 15時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年10月14日 9時