心の栄養剤みたいな先生 ページ19
「えーーっ、絶対似合うって！」
手越先生、生徒(私)にツインテールをするように説得してるんだと思うと
すごくおかしくって思わず笑えてきた
『ふふっ。そんなにツインテールが好きなんですか？
じゃあ忘れてなければい・つ・か、しますよ。
い・つ・か！！！』
「んーー！絶対ね！」
それからいつもはおしゃべりなはずの手越先生が突然黙りこんだ。
横を見ると…
えっ
寝てる⁉
そっか〜、手越先生でも眠くなっちゃうんだ。
さっきまですっごく元気だったのに…
こうやって見ると
小動物みたいかも。可愛い。
いかんいかん、見とれちゃった…
おしゃべり相手もいなくなったので鞄から小説を出して読む。
真剣に読んでいると手越先生が頭をふらふらさせて
わたしの肩にもたれかかってきた
はっ………/////
「…んっ……あっ！ごめんごめん！Aちゃん…
つい眠くて…
何読んでたの？」
『あっ、えっと…ピンクとグレーっていう小説です。
この作家さんが好きで…これで読むのは3回目なんですけどね。』
ニコッとする先生。
「実は俺もその作家先生のファン。
サインも持ってるんだよ(笑)
この本を読んで、国語教師っていう文学に携わる仕事してて良かったかもなって思った。
だって、こんなすごい文章書く人とさ、大きく分けたら同じ分野にいるって凄くない？」
やっぱり手越先生って…
素敵な国語教師だな。
「あっ、じゃあさ、今度の国語の授業に持ってくるわ！サイン入りの本！
楽しみにしてて！あっ、駅着いちゃった。」
バスを降りると私の肩をポンと叩いて
「じゃ、俺こっち方面だから、気をつけて帰るんだよ！」
とだけ言って走って行ってしまった。
先生の背中に小さくお辞儀して改札を抜ける。
なんか、手越先生に会うといっつも元気が出るな
心の栄養剤みたいなかんじ。
不思議…あんな風に私もなりたい！！
・・・・
あっ、そうだそうだ！
ひめりに明日からツインテールにして来るように教えてあげなきゃ。
ひめりが少しでも憧れの手越先生に見てもらえますようにっ！
いつも通りの帰り道だけど、加藤先生や手越先生に元気をもらえた気がして…
笑顔がこぼれそうになる満員電車。
よしっ、明日からもがんばろっ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 525人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NEWS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なづき(プロフ) - こちらこそ！これからも愛読する者で居させて頂きますね(*^^*) (2016年9月14日 22時) (
レス) id: f0b8fa0157 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - なづきさん» なづきさん！！！本当に本当に励まされました(泣)毎日泣いていてもうどうしようもなくなって思わず全然関係ない話なのに書いてしまって、ちょっと反省していたんです・・・少しずつ精神も回復してきているので更新も頑張りますね。これからも宜しくお願いします (2016年9月14日 21時) (レス) id: 2a0a2e9410 (このIDを非表示/違反報告)
なづき(プロフ) - 猫ちゃんの事を前向きに検討しようかと思いました！！本当に本当にどーーーッでもいい事ですね（笑）誠にすみません(><)勝手に報告させていただきました（笑） (2016年9月14日 0時) (レス) id: f0b8fa0157 (このIDを非表示/違反報告)
なづき(プロフ) - 父からは、もちろん愛着がわくのですが、失くした時に辛いと聞きました。そんな時に作者様のお話を耳にしまして、 (2016年9月14日 0時) (レス) id: f0b8fa0157 (このIDを非表示/違反報告)
なづき(プロフ) - 私、最近ペットちゃんに興味がありまして、父親とそんな話をしていた所なんですー！私事ですが、父が以前猫を実家で飼っていまして、あまり父には懐いていなかったようですが（笑） (2016年9月13日 23時) (レス) id: f0b8fa0157 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アカトウネ | 作成日時：2016年5月3日 20時
