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波奈さんとは一旦別れて、今は細谷さんの運転で、お母さんの家に向かってます。
山姥切「…」
山姥切は色んなものが気になるのか、声に出してないといえどさっきから窓の外を真剣に眺めている。
細谷「山姥切、あまり顔を乗り出さないでくださいね、危ないですよ」
山姥切「分かっている…」
『なにか気になるものでもありましたか?』
山姥切「多すぎるくらいだ」
やはり刀だし、私は見慣れてるけど山姥切達は初めてばかりだろうなぁ。
車を見た時もなんだこれって顔してたし。
山姥切「…主はすごいな」
『え?』
山姥切「こんな場所で何年も生きていたと考えると、すごいと思った」
私からしたら昔の時代を生き抜いた人達の方がよっぽどすごいとは思うけど…でも、刀だった彼らにとって、生きるということはどこにいようとすごいことなのかもしれない。
細谷「僕も生きてますよ〜」
山姥切「あんたはあんただ」
細谷「なんですかその理由!」
『ふふ』
気を和ませようとしてくれているのか、その後も山姥切は私に色々話しかけてくれた。
普段の格好とは少し違うけど、それでも山姥切なことに変わりはない。
おかげで少しリラックス出来た。
*****
細谷「着きましたよ」
『ありがとうございます』
車から降りて、目の前にあるのは少し久しぶりの我が家だった場所…いや戸籍的には我が家なんだけども。
山姥切「…これが主の家か」
細谷「山姥切、その呼び方は気をつけてくださいね」
山姥切「わ、分かっている」
そういえばまだ名前で呼ばれてないや。
細谷「ではもし何かありましたら電話してください。また明後日に迎えに行きますね」
『はい、ありがとうございます!』
細谷「それではよろしくお願いします!」
細谷さんはそう言って政府の方へ戻って行った。
緊張してきたな…大丈夫かな…。
山姥切「主、平気か?」
『あ…』
俯いてた私を覗き込むように山姥切が心配の声をあげてくれた。
大丈夫、山姥切がいるんだし、何かあっても守ってくれる。
『大丈夫です。行きましょう』
山姥切「…わかった」
少し歩いて、玄関の前で深呼吸をする。
鍵は持っているけど、流石にインターホンくらいは押した方がいいかな…。
『…よし』
意を決して、私はインターホンを押した。
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ぴぴ(プロフ) - すこんぶさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉めちゃくちゃ嬉しいです!ゆるゆるな更新頻度ですが頑張ります!! (2022年10月30日 21時) (レス) id: 6f0dbc7b41 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ - 初コメ失礼です!あまり忙しくて時間がないながらも今のところまで読みました!主ちゃんを認めてくれる(?)そんな刀剣男士達が好きです!もちろん主ちゃんもです!これからも体調に気をつけて頑張ってください! (2022年10月30日 21時) (レス) @page44 id: c1e67fd661 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ねこねこみこみこさん» うああああああ!!コメントありがとうございます!!そう言って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます!!!更新頑張ります!!! (2022年10月20日 19時) (レス) id: 6f0dbc7b41 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこみこみこ - 初コメ失礼します!とても面白くて短時間で全部読んじゃいました!主ちゃんとまんばちゃんはもちろんはるちゃんとその加州くんもとても好きです!更新頑張ってください! (2022年10月20日 19時) (レス) @page41 id: 8e84554dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2022年6月25日 8時