【刀剣乱舞】い,じめられっ子の本丸生活3

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優勢なのは事実、残り三体になるまで時間遡行軍を倒すことが出来た。

加州「あ、くっそ…主！一体向こうに逃げたから一緒に来て！」

波奈「わかった！Aちゃん、後で会おうね！」

『はい！お気をつけて！』

一体の時間遡行軍を追うために、審神者と刀剣男士が離れすぎるといけないので、波奈さんも清光に着いていった。

と同時に山姥切が敵対していた一体を倒した。

一体は波奈さん達に任せるとすると…あとはこのボスと思わしき時間遡行軍のみ。

しかし、その時間遡行軍は山姥切ではなく私の方に向かって刀を振るってきた。

山姥切「主には指一本たりとも触れさせない」

『山姥切…！』

山姥切「安心しろ、必ず守る」

山姥切が受け流してくれたのでどうにか怪我はなくて済んだが…山姥切もそろそろ限界が近づいていることがわかる。

怪我の度合いからして中傷、それに息切れしている辺り、体力もそろそろまずいだろう。

私に何か出来ることは無いのだろうか…けれど私がなにかしたところでもし山姥切の邪魔にでもなったりしたら…うーん。

『…あ』

もしかして、この時間遡行軍の狙いは私なのでは…？

さっきから執拗なほど見られてる気がしてならないし、山姥切と敵対している今も尚、山姥切よりは私の方を狙っているように感じる。

時間遡行軍の狙いは…もしかして審神者なのか？

山姥切「ぐっ…」

『山姥切！』

しまった、色々考えていたら山姥切が押されていることに気がつけなかった。

地面に片膝を着いて、立ち上がろうとしている山姥切を見下ろすように時間遡行軍が立っている。

ど、どうにかしなければ…。

だがそんな心配を他所に、時間遡行軍は私の方へ向かってきた。

やっぱり狙いは私なのか…！

逃げなきゃ斬られる…私が斬られたら山姥切にも影響してしまう！

あまり得意ではないが、時間遡行軍と距離をとるように走る。

もちろん目線は外さぬように。

山姥切と離れすぎないように、グルグルと同じところを回るように走る。

この間に山姥切が少しでも回復してくれればいいのだが…。

山姥切「主！上だ！」

『えっ…！？』

いつの間に追いかけてこなくなったのだろうか…否、時間遡行軍は飛んで私の真上に、今にも刀を振るう姿勢で降りてこようとしている。

流石に避けきれない…！

山姥切「主！！」

覚悟を決めようとした瞬間、山姥切が私を包むように守った。


自ずと、時間遡行軍の刀は、


山姥切を斬った。

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