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１話【エレン・クルーガー】 ページ3
「Aさん」
後ろから声をかけられて振り返ると
私の海賊仲間ビートだった。
ビートはガタイが良く
腕の筋肉はまるで鋼のようだ。
「ん？ その男はどうしたんだ？」
どうやら気づいてしまったようだな。
「こいつは誰かに殴られていた。だから助けた。
本当は助けたくなかったんだがな」
最初はこいつが罠だと思った。
けれど、助けてみればそうではないらしい。
倒れていた男の顔をよく見ると
意外とハンサムで男らしい顔つきをしていた。
でビートと色々話していると
ようやく近くにあった牢屋へとたどり着いた。
その牢屋の前に止まると
その倒れていた男は何かを口にしていた。
それをよく聞いて見ると
彼はこう言っている。
「俺はエレン・クルーガーだ。
誰かに殴られた気がするんだよ」
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