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圭介Side
夕飯の時間になっても家に来ないAを心配してお袋が呼んでこいって言ってきた
夕飯の時間には必ず家にくる奴だから、心配だった俺は、駆け足でAの家に向かった。
玄関は鍵が閉まってなくて、ドアを開けると電気をつけてないのか真っ暗だった
廊下にはダンボールと荷物が散らかっていて、目を凝らしてみると手紙もあった
差出人のとこをみるとあいつの父親からだった。
俺は荷物を少しみてAを探しに周りをみたが、リビングにはいなそうだったので
Aの部屋に向かった。
すると部屋からすすり声が聞こえてきた。
俺はびっくりしてドアをおもいっきし開けた
するとAが膝を抱えて泣いていた
『おい！どうしたんだよ』
Aの顔には涙の跡があり、目には涙が一杯溜まり、それが月の光をキラキラ反射していた。
A「け、圭介ぇ〜」
俺の名前を叫びながら俺に抱きつきまた涙を流すA
おれは突然のことに頭が追いつかなかった
俺は抱きついてきたAに手を回し背中を擦った。
すると落ち着いたのかしゃっくりをあげながら目元をこするAになにがあったのか聞いた
A「圭介…あのねパパが死んじゃったの」
私また一人になっちゃったと小さな声で告げるA
俺はなんと言ったらいいのかわからなかった。
泣いてるのはマイキーのせいで泣いてるのかと思ったが全然違って、唯一の家族が亡くなったことで泣いてたんだ。
こいつには家族がいなくなったってことだ。
俺はAを抱きしめることしかできなかった。
A「圭介…圭介はどこにもいかないよね」
Aは両手を俺の腰に回し、震えている体を俺に押し付け
目尻に涙をためながら俺の目を見ながら言うA
俺はAの目を見ながら
圭介「どこにもいかねえよお前の傍にずっといてやる。だから今思う存分たくさん泣け」
Aは安堵でため息と一緒に瞳が閉じた。
そして小さい声でありがとう。約束だからねというのが聞こえてきた。
しばらく経って寝息をたてながら俺に寄り掛かるA。
寝たのか…？
俺はAに気づかれないように強く肩を持ちおでこに顔を近づけた
『俺がこれからお前を守ってやる…だからもう泣くのは今夜で最後だからな』
俺のこの一言は夜の闇へと沈んでいった
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作者名：たい焼きくん | 作成日時：2023年3月9日 4時
