Happybirthday&Xmasの時間 ページ31
｢カルマ君の誕生日プレゼントを一緒に選んで欲しい…？？｣
今日は12月中旬、あのカエデの事件から2週間弱経ったあとの話である。街並みは冬の空気を運び、恋人たちがクリスマス前に忙しくしている姿が見えた。
そこで思い出したのだ。もうすぐ彼の誕生日が近づいていることに。そして彼に渡すプレゼントを男の子である渚くんにお願いしようという魂胆である。
｢うん、やっぱり男子目線での欲しいプレゼントってあると思うの｣
｢まぁ…確かにそうだけど、でも毎年あげてるよね？なのにどうして今年だけ？｣
そう言われると一瞬口ごもってしまう。去年まではお菓子の詰め合わせという無難なプレゼントを渡していた。だけど今年は少しだけ特別になったから。
｢えーっと…ほら！毎年適当なものあげちゃってるから今年くらいはって思って、ね｣
それに渚くんと出かけたことないじゃん！と言葉を付け加えると彼は快く了承してくれた。
｢あ、あと当日までカルマには内緒にしてね…バレたらめちゃくちゃいじられちゃうから｣
なるほどね、と少しだけ微笑みながら言う渚くん。きっとバレて私のことをからかうカルマが目に見えるのだろう。
そんなわけで来たる12月25日の為に私たちは秘密を共有することになった。
だけど、これがきっかけになるなんて思ってもいなかった。
あの秘密を交わして以来、当然いつもより渚くんといる時間が増えた。もちろん計画を成功させるための会話がほとんどである。
｢カルマ君の欲しい物とかリサーチした？｣
｢したんだけど…｢別に俺今何も欲しくないよ｣って｣
うーん…と2人で益々頭を悩ませた。カルマは優しいから何か欲しい、とか本気で言ってきたことがない。決して彼も無欲ではないと思う子だが…。
｢2人とも何話してんの？｣
予想外の人物に声をかけられたためか、｢ひぃ！？｣という情けない悲鳴が教室中に渡った。
｢カっ…カルマ！別にこれといって特別な話じゃないよ｣
慌てて話を逸らそうとする私たちを見て、つまらなさそうにふーん…とだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みづき(プロフ) - 恋桃さん» コメントありがとうございます！ニヤニヤしていただけていると思うととても嬉しいです！！これからも更新少しづつですが頑張りたいと思います！！ (2020年5月16日 12時) (
レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - るーさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新長らくお待たせしてすみません...。更新スピード上げていきたいと思ってます！ぜひ今後ともよろしくお願いします^ ^ (2020年5月16日 12時) (レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
恋桃(プロフ) - ニヤニヤしながら見させて貰っております！更新頑張ってくださいね！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 39afcceb68 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 何時も楽しく見させてもらってます！ 続き楽しみにしてます (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6ef237c20a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みづき | 作成日時：2020年3月31日 17時
