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｢大した怪物だよ、一体1年で何人の暗殺者を退けてきたのだろうか…だが、ここにまだ2人ほど残っている｣
プチン、と仮面を外すかのごとく白無垢を顔部分を脱ぎ始める。
｢次は俺だ 全てを奪ったお前に対し…命を持って償わせよう｣
初めて見るその男の顔はやはり得体の知れない何かという捉え方をしてしまうほど不気味だった。行こう、2代目と一言。そしてシロが置いた手の先にはシロとは正反対の色の覆面を被った男がたっていた。
｢3月には…呪われた生命に完璧な死を｣
血の気が引くような感覚が全身へ渡った。一方でこいつらに構っている暇などない。カエデの安否が心配だった。
｢カエデ…！！先生！カエデが目を覚ましました！｣
｢……私…｣
カエデは奥田さんの膝で何が起きているのか分からないと言った顔で声を発した。
｢茅野さん…良かった｣
｢茅野…平気？｣
平気だよ、と返事をしたあと彼女は過去を語り出した。
｢最初は純粋な殺意だけだった けど殺せんせーと過ごすうちに殺意に確信が持てなくなって言った この先生には私の知らない別の事情があるんじゃないか、殺す前に確かめるべきじゃないかって｣
｢でもその頃には…触手に宿った殺意が膨れ上がって思い止まることを許さなかった …バカだよね 皆が純粋に暗殺を楽しんでたのに私だけ1年間ただの復讐に費やしちゃった｣
カエデから目を逸らし渚くんと頷く。一緒にいた時間が長いからこそわかることがここにある。
｢茅野も言ってたけど殺せんせーって名前、みんなが1年間気に入って使ってた 目的なんてどうだっていい、茅野はこのクラスを一緒な作りあげた仲間なんだ｣
｢そうだよ、カエデ 例えどんなに1人で苦しでたとしてもそれが全部演技だったなんて言わせない みんなと笑った沢山の日が ｣
そっと手を差し伸べる。初めて茅野カエデという人間の感情が崩れ始めた。
｢殺せんせーはみんな揃ったら全部話すって約束した 先生だって聖人じゃない、いい事ばかりじゃないのはみんな知ってる でも聞こうよ、みんなで一緒に｣
初めてポロポロと玉のように大きな涙を流した。
｢…うん、ありがと もう演技やめていいんだ……｣
そして次の視線は…殺せんせーへ。
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みづき(プロフ) - 恋桃さん» コメントありがとうございます！ニヤニヤしていただけていると思うととても嬉しいです！！これからも更新少しづつですが頑張りたいと思います！！ (2020年5月16日 12時) (
レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - るーさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！更新長らくお待たせしてすみません...。更新スピード上げていきたいと思ってます！ぜひ今後ともよろしくお願いします^ ^ (2020年5月16日 12時) (レス) id: baa518ef73 (このIDを非表示/違反報告)
恋桃(プロフ) - ニヤニヤしながら見させて貰っております！更新頑張ってくださいね！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 39afcceb68 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 何時も楽しく見させてもらってます！ 続き楽しみにしてます (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6ef237c20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みづき | 作成日時：2020年3月31日 17時
