君の背中【赤羽業】4 (ページ38)

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みんなからどよーんとした空気が出される

｢なんか…どっと傷ついた｣

だってほぼ悪口だったからね
そりゃ傷つくよ

｢殺せんせー、なんで俺だけ本名のままだったんだよ｣

木村くんが不思議そうに尋ねる
確かに彼だけ本名のジャスティスで活動していた

｢今日の体育の訓練内容は知ってましたから、君の機動力なら活躍すると思ったからです｣

｢さっきみたいにかっこよく決めた時ならジャスティスって名前でもしっくりきたでしょ｣

その言葉に確かにとみんな頷く
最後の必殺技を決めた木村くんはかっこよかったからなぁ

｢安心のために言っておくと木村くん君の名前は比較的簡単に改名手続きができるはずです｣

｢極めて読みづらい名前であり、君は既に普段読みやすい名前で通している改名の条件はほぼ満たしています｣

そうなんだと少しだけ明るい顔をする木村くん

｢でもね木村くんもし君が先生を殺せたら…世界中はきっと君の名前をこう解釈するでしょうまさしく正義(ジャスティス)だ、地球を救った英雄に相応しいと｣

｢親がくれた立派に正直大した意味は無い意味があるのはその名の人が実際の人生で何をしたか｣

｢名前は人をつくらない人が歩いた足跡にそっと名前が残るだけです｣

すると殺せんせーは今回の訓練で烏間先生がつけていた的を取り出す
そこにはしっかりと木村くんの訓練が成功した跡が残っていた

｢もうしばらくその名前…大事に持っておいてはどうでしょう少なくとも暗殺に決着がつくまでは…ね？｣

｢…そーしてやっか｣

木村くんの顔色は以前に増して爽やかだ

｢…さて先生のコードーネームを紹介してませんでしたね以後この名で呼んでください｣

カリカリと黒板に書いていく
何にしたんだろう

｢永遠なる疾風の運命の皇子と｣

みんなの顔に青筋が浮かぶ
…なんで自分だけそんなスカした名前なのだ
しかもドヤ顔がむかつく

やっぱりみんなから大クレームが殺到しバカなるエロのチキンのタコに改名したとさ