君の背中【赤羽業】4 (ページ25)

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｢体色とか笑い方とか真似してるってことは…犯人は殺せんせーの情報を得てる何者か！｣

律に助けてもらいながら手がかりを探してみると不破さんは推理探偵の主人公のように言った

｢…その線だろうねなんの目的でこんなことすんのかわかんないけど｣

そう言いながらグイッと寺坂くんの制服の襟を掴むカルマ

｢いずれにせよこういう噂が広まることで…賞金首がこの街に居れなくなっちゃったら元も子もない俺らの手で真犯人ボコってタコに貸し作ろーじゃん？｣

カルマの声に私たちは意志を固める
隣でカエデが永遠の0…と呟いているのは置いといて、殺せんせーのためにも疑いを晴らしてあげたい

夜
星の光しか明かりがなく侵入するには絶好の機会だ

授業のフリーランニングを使えばこんなもの余裕で入ることが出来る
私たちはお揃いの黒ジャージを着て外の様子を伺った

｢…ンで不破よぉなんで真犯人はこの建物を次に選ぶと？｣

｢ここは某芸能プロの合宿施設この2週間は巨乳を集めたアイドルグループが新曲のダンスを練習してるって｣

一体そんな情報がどこから得ることが出来るのか、不思議に思うけど今は気にしないことにした

｢その合宿は明日には終わる真犯人なら極上の洗濯物を逃すはずないわ｣

…なるほどね
それなら真犯人を捕まえれるかも

すると隣で物音がし振り返ると
殺せんせーが観察しているのが見えた
なんだ、私たちと同じ気持ちなのか

｢ねぇ、あっちの壁…誰か来る｣

カルマのつぶやきに私はすぐに壁の方を見た
そこには黄色いヘルメットの大男がものすごい勢いで走っているのがわかる

これで確定した
真犯人は別の人だ…！！！

あの身のこなしはただものでは無い
するとすぐさま下着に手を伸ばす真犯人
まずい持ってかれる！！

｢捕まえたー！！！！｣

殺せんせーが真犯人の腕をがっちりつかんだ

｢顔を見せなさい！偽物め！！｣

先生がそう言いながらばっと真犯人のヘルメットを取ると…意外な人物の顔が出てきた