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黄色い瞳に綺麗な赤い髪
…カルマだ



「どうして…ここに…」



訳が分からず言葉がこぼれ落ちていく
我慢していたものが崩れそうで必死に唇をかみ締める


「早くしなさい、A 落ちこぼれの人間は無視してエリートになるんだろう?」



父親の急かす声が聞こえる


「申し訳ないですがお父さん 彼女はイギリスには編入させません」


殺せんせーだ
肌色のカモフラージュをしてカルマの後ろに立っていた



「確かあなたは…烏間先生と言いましたね 部外者は黙っていてください」



…烏間先生?
そうか、ここの担任は烏間先生ということになっているのか
じゃあ今は殺せんせーは烏間先生としてここにいることになる



「部外者ではありません Aさんのクラス担任です」


「だからなんです?私はAの保護者であり、権限は私にあるはずです それにあなたはもう担任ではありませんよね Aは椚ヶ丘中学校を退学したのですから」


父さんが悦に入ったような顔をして殺せんせーを言い負かそうとする



「もともと彼女の退学は受理していません」



殺せんせーはキッパリと父さんに向かって言った
私はその言葉に目を丸くする
殺せんせーはあの時、しっかりと父さんが烏間先生に私の退学届けを出すところ見たと言っていたはずだ



「直後に彼女本人に気持ちを聞いたところ、行きたくないと意思表示してくれたからです」




先生から驚きの言葉が並べられる



「本人の気持ちがない編入は認めない主義でしてね 父親に全てを決められ絶望する生徒を見放すわけにはいかないのです それに子供を道具のように扱うあなたは父親失格です」



私たちの先生はどこまでも私たちの心を見抜いて行動してくれる
私は涙が止まらなくなった

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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月17日 21時

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