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みんなで机のリングをつくる
私の心の中はなんだかすごくザワザワしていて他のみんなもそれは一緒で複雑な表情を浮かべていた
「ただの暗殺は飽きてるでしょ 殺せんせー ここはひとつルールを決めないかい」
「リングの外に足が着いたら死刑 どうかな?」
シロさんが表情の読み取れない声で先生に仕掛ける
このルール設定
先生を殺すのにあまりにも適役すぎる
「なんだ、そりゃ 負けたって誰が守るんだそんなルール」
杉野くんがぶすっとした顔で文句を言う
「違うよ、杉野くん みんなの前で決めたルールを破れば先生としての信用が落ちる だから逆にルールを設定するのは効果抜群なの」
「…いいでしょう ただしイトナくん 観客な危害を与えた場合でも負けですよ」
私の予想通り、殺せんせーはこの条件を飲み勝負に挑む準備を始めた
心臓の音がうるさい
こんな異様な空気に押しつぶされそうだった
「暗殺…開始!!!!」
シロさんの声と同時に私たちの目はただ1箇所に釘付けになった
切り落とされた先生の腕ではなく…
「「触手!?!?」」
…だからか
触手で全部弾いているから雨に濡れ無かったのか
「……こだ」
先生の今まで聞いたことの無い地を這うような低い声が私たちをゾクリとさせる
その顔はみるみる青筋がたち真っ赤いや、もっとどす黒いそんな色をしていた
「どこでそれを手に入れたッ!!その触手を!!!!」
これで納得してしまった
先生とイトナくんが兄弟であることを
「怖い顔をするねぇ 嫌なことでも思い出したかい?」
シロさんの本性が一瞬剥き出される
その言葉に少しだけ引っかかったが今はそんなことを考える暇はなかった
「どうやらあなたにも話を聞かなければいけないようだ」
「聞けないよ 死ぬから」
そう言った瞬間
強い閃光が指した
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時