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｢兄弟同士小細工はいらない 時は放課後 この教室で勝負だ｣
兄弟発言をした彼は至って自然に先生と対峙する
私たちの頭はショート寸前だ
｢今日があんたの最後の授業だ こいつらにお別れでも言っておけ｣
そう吐き捨てるとどこかへ行ってしまった
そして…
｢｢兄弟ってどういうこと！？！？｣｣
みんなが先生に問い詰め出す
｢全く心当たりありません！！先生生まれも育ちも一人っ子ですから！！！｣
もし兄弟なら…趣味嗜好は似てくるのだろうか
血を分けたと言っても何を根拠に言っているのか…私にはわからなかった
そして隣ではものすごい勢いで甘いものを食べる彼がいた
先生と同じで表情が読めない
｢みんなやたら兄弟疑惑で私と彼を比較してます ムズムズしますねぇ｣
そう言うと袋からニヤニヤした顔でグラビア雑誌を取り出し読み始めた
すると…
彼も先生と全くおなじ本を読み始めた
趣味嗜好は同じだ…
｢隣では何読んでくれてんの…｣
ため息をつく
健全な男子中学生とは言えど公共の場ってことをわかってし欲しい
そういえば先生は自分の過去を話したがらない
ここで彼が本当に兄弟だと言うのなら…何か掴めるのかもしれない
そんなことを考えているとあっという間に放課後に突入した
決闘の時間だ
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作者名：みづき | 作成日時：2020年3月12日 17時
