君の背中【赤羽業】2 (ページ42)

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2日間の勝負が終了し、皆の顔が少しだけ晴れやかになったと思いきやすぐにテスト返しが始まった

みんなさっきの空気とは違い緊張が走る

｢では発表します E組そして学年一位！中村莉桜！！！｣

私は中村さんの方へ体を向けた
やっぱり…！100点トップ…さすがだなぁ
私の英語の結果は、長文でミスをし学年15位となった

｢続いて国語 E組1位…神崎有希子！！｣

みんなおぉ！と声を上げる

｢…がしかし、学年一位は浅野学秀！！｣

みんなの落胆が広がった
あの理事長の息子…ほんと隙がないな
でも学年2位！大健闘だ
私は自信があったものの学年8位という個人的に微妙な結果になった

｢続けます…社会！！｣

私の心臓がドクンとなった
ここで学年一位を取らなきゃ…私は…

｢E組トップは…磯貝悠馬！！そして学年では…おめでとう！！浅野くんを抑えて1位です！｣

私は目の前が真っ白にになった

｢そして実は2位は浅野くんではありません、飯塚さん！！磯貝くんと1点差となりましたがおめでとう！！｣

そう言われて顔を上げた
少しだけ救われたような気がしたけど悔しさがにじみ出る
頑張ったのになぁ…

｢そして次、理科 E組1位は奥田愛美！！学年は…｣

｢おめでとう！！奥田さん第1位です！！｣

わぁぁ！と歓声が上がる
奥田さんは恥ずかしそうにでも爽やかな笑顔で笑った

｢奥田さん！おめでとう！！｣

そう祝いの言葉を言うと

｢ありがとうございます！Aさん！｣

と眩しい笑顔で答えてくれた

｢3勝1敗！！数学の結果を待たずしてE組がA組に勝ち越し決定！！！｣

その声とともに教室のボルテージは一気に最高潮になる

ふと隣の席のカルマが居ないことに気がついた
私はみんなが盛り上がっている中こっそり抜け出しいつものサボり場へ足を運んだ