君の背中【赤羽業】2 (ページ39)

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｢もったいない君たちにこの図書館は豚に真珠じゃないのかな？｣

ぱっと声をする方へ顔を上げると、5英傑さんたちが私たちにちょっかいを出してきていた

｢どけよ雑魚どもそこ俺らの席だからとっとと帰れ｣

｢なっ…何をぅ！？参考書読んでるんだから邪魔しないで！！｣

そう焦りながら言うカエデの手には世界のプリンと書かれた本があった

｢ここは磯貝くんがちゃんと予約をして取った席ですもしかして自分たちが予約してないこと忘れちゃったんですか？ 5英傑のくせに記憶力ないんですね｣

この煽りはカルマがよくやってる
私は冷静にそして1歩も怯まない体勢で挑発した

すると5英傑のひとりがにたにたと笑い

｢記憶力がないのは君たちの方なのになぁこの学校じゃE組はA組に逆らえないの！成績が悪いんだから｣

その言葉にイラッとし次の言葉を口にしようとすると

｢さっ…逆らえます！！｣

奥田さんが声を荒らげた
珍しい…私は奥田さんをじっと見る

｢私たち次のテストで全科目で1位を取るの狙ってるんです！！そしたら大きな顔させませんから！｣

宣言…しちゃった
これはもう戦うしかない

｢口答えすんな、生意気な女だ｣

おまけにメガネで芋臭いとバカにしている
ブーメランではなく一方通行とはこういうことかと思った

｢いや、待てよ記憶を辿れば確かに…一概に学力無しとは言いきれないな｣

｢神崎有希子中間テスト国語23位、中村莉桜英語11位、奥田愛美理科17位、磯貝悠馬社会14位、飯塚A 社会 18位国語 25位｣

前回のテストで私は数学を落とし50位以内に入れなかった
つまり社会と国語だけなら今回自信がある