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しかしその私の確信したものは一瞬で崩れかける


「思いついた!原さんは助けず放っておこう!!」


…え?今なんて言った?



「カルマ…!?何言って」


私が焦るようにカルマに歩み寄ると、しっと人差し指を私の唇におき遮られる



私は驚き体が固まってしまった




業「大丈夫、A 心配すんな」



真剣な、そして余裕を持った表情で言われてしまう
そんなの…信じるしかないじゃん



「寺坂さぁ昨日と同じシャツ着てんだろ 同じとこにシミあるし」




そう言うと寺坂くんのシャツのボタンに手をかけ一気にブチブチっと破壊していく





「ズボラだよな でも頭は馬鹿でも体力と実行力持ってるからお前を軸に作戦立てるの面白いんだ」




「俺を信じていいよ 悪いようにはならないから」




そう笑顔で答えた
あれはもう成功の光景が見えた時の顔だ
そして寺坂くんはカルマの作戦を聞き動き始める





「おい、シロ!!イトナ!!!」




寺坂くんはよくも俺を騙してくれたな!と突っかかっていく
そして水の中に入り



「イトナ!テメェ俺とタイマン張れや!!!」




…待って
このままじゃあの触手の威力にやられちゃう




「カルマくん…!!」




不安そうに渚くんはカルマを呼ぶ
するとカルマは冷静に




「大丈夫だよ渚くん 死にゃしない」




「あのシロは俺たちを殺すのが目的じゃない そして原さんも一見超危険だけどイトナの攻撃の的になることは無いだろう」




淡々とカルマは続ける




「たとえ下に落ちても殺せんせーは見捨てないのは体験済みだし だから寺坂にも言っておいたよ」





カルマの口角が上がる




「気絶する程度の触手はくらうけど逆に言えばスピードも威力もその程度 死ぬ気でくらいつけって」





その瞬間
寺坂くんはイトナくんの触手を受け止める




「くしゅん!!」






するとイトナくんが突然くしゃみをしだした
もしかして…!!





「寺坂のシャツが昨日と同じって事は…昨日寺坂が教室に撒いた変なスプレーの成分を至近距離でシャツはたっぷり浴びてるはず 」





「それって殺せんせーの粘液ダダ漏れにした成分でしょ イトナだってタダで済むはずがない」



やっぱりそこを狙ったんだ




「それでその間に原さんは殺せんせーが助けるってこと…?」




カルマに聞くと笑顔で





「正解、A 」




そう言いながら後ろにいるみんなへカルマが合図を送る
それに気づき瞬時にみんなは動き出す

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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時

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