君の背中【赤羽業】2 (ページ32)

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私は全力でプールの方へ走った
そして衝撃の光景を目の当たりした

｢何これ…爆発音がしたらプールが消えてる…｣

頭が真っ白になって悲惨なプールから目が離せなくなる

｢俺は…何もしてねぇ｣

寺坂くんの弱々しい声に私とカルマは振り向いた

｢話がちげーよ…イトナを呼んで突き落とすって聞いてたのに…｣

私はその怯える顔をして言葉を漏らす寺坂くんをみてなんとなく詳細を掴んだ
それはカルマも同じなようで

｢…なるほどねぇ自分で立てた計画じゃなくてまんまとあと2人に操られた…ってわけ｣

図星をつかれ寺坂くんは焦りながらカルマのカーディガンを引っ張る

｢言っとくが俺のせいじゃねーぞカルマァ！！こんな計画やらす方が悪りーんだ！！みんなが流されたのも全部奴等が…｣

みんなが流された…？？
私は寺坂くんに近づき手を挙げかけた…が
それはカルマによって遮られた

というよりカルマの方が先に寺坂くんの頬を殴っていた
そして私の口が無意識に開く

｢…何、人のせいにしてるのあんたのせいでみんな危ない目にあってるんだよ！？｣

｢流されたのはみんなじゃなくて自分じゃん人のせいにする暇あったら自分の頭で何したいか考えたら？｣

そう言うと行こう、Aと私を呼び寺坂くんを置いて崖下まで行った

みんな…無事でいて…！！！！！