寺坂の時間 ページ29
先生特製野プールで涼むことが出来、割と快適な夏を過ごせている今日この頃
「みんな来てくれ!!プールが大変なことに…!!!」
岡島くんの連絡に私たちはすぐプールのある裏山へ駆けた
するとそこにはゴミや木の棒などが捨ててあるプールがあった
「誰がこんなことを…」
ゴミを拾いながら呟く
前までの美しさは失われ、とてもじゃないけど入れるような感じではない
ふと寺坂組の方を向くと、にやにやした様子でこの状況を楽しんでいるようにも見えた
みんなが様々なイベントで団結し絆を深めていく中
このクラスで…悪く言ってしまえば浮いているグループがある
それが寺坂くんたちだ
「おい、何見てんだよ飯塚 まさか…俺らが犯人だとか思ってんのか?くだらねーなその考え」
そう言いながら私の胸ぐらをつかもうとこちらに来る
「全くです 犯人探しなのくだらないです」
寺坂くんの背後に殺せんせーが現れた
すると先生はさっきまでめちゃくちゃだったプールをマッハで元通りにしてくれた
すると虫の居所が悪くなったのか寺坂くんたちは舌打ちをして帰っていった
「ねぇ…寺坂くんの様子が変だと思うんだけど」
近くにいた渚くんとカルマに伝えた
「確かに…特に彼が苛立ってるって言うか、プールを壊したのも多分主犯は寺坂くんだし」
渚くんは私に同調するように話す
「放っときなよ むしろ殺していい教室なんて楽しまない方が勿体無いと思うけどね〜」
カルマはいつもの調子でぺろっと舌を出しそう言った
私の気にしすぎだろうか
でも…渚くんの言うとおりあの3人
特に寺坂くんはみんなと違う別の殺意を感じた
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時