君の背中【赤羽業】2 (ページ22)

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｢カルマ！お疲れ様｣

そう言ってタオルを渡した
するとカルマは私をみてありがとうと言い受け取ってくれた

｢よくあんな無茶するよね｣

｢殺監督の指示し、俺らを分かっててそういう作戦にしたんでしょ｣

当然のようにそう答えるカルマ

やっぱり殺せんせーの作戦だったのか
でもそれに失敗せずに挑めたのは2人の度胸あってだと思う

｢そういえばさ、あの時目が合ってなんでニヤって笑ったの？｣

｢あー…あれねなんとなーくAがいるからいいとこ見せたいなって思って｣

えっ…？私にいいとこ見せたいってどういう…

｢なんで…？｣

少しだけ期待を込めた眼差しで聞く

｢だって俺、Aの師匠じゃん？笑｣

クククッと笑いながらそう言われた
うわ！！また騙された！
もう！弟子入り発言忘れろって言ったのに…

ぶすっとした顔でカルマを見ると冗談冗談と笑いながら私に向き合う
その表情はさっきまでの顔とは全然違った

｢単純にAにかっこいいとこ見せたいなって思っただけ｣

いつもよりひどく素直な彼に私はかき乱された
後ろ姿がとてもかっこよく見えてしまいそうで

そうしてるとカルマに、置いてくよと声をかけられ焦りながら向かおうとした

夏はまだ始まったばかりだ