君の背中【赤羽業】2 (ページ18)

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~カルマside~ ページ18

殺せんせーの言葉と杉野の言葉に感化された男子達は野球のメンバー決めをはじめた

殺せんせーも含めみんな白熱していたのかいつの間にか5時を表すチャイムが鳴った

｢暗くなりますし、そろそろお開きにしましょうそれでは皆さん頑張りましょうね！｣

先生の言葉でみんな士気を高め解散していった
俺はAを呼ぼうと振り返ろうとしたが今日は練習するから先に帰ってと宣告されたのを思い出した

仕方がない、その代わりと言ってはなんだけれど渚くんと杉野に声をかけ一緒に帰ろうとした

準備をしてふと窓の外を見つめると足が血だらけのAがこちらに歩いてくるのに気がついた

｢ごめん、渚くん杉野先に帰ってて｣

｢どうかしたの？カルマくん｣

渚くんが小首を傾げる

｢あれ、どうにかしてやんないと｣

そうAを指さすと驚いたように目を見開いたあと納得したような顔になり了承してくれた

｢カルマ…！？なんでここに…｣

俺の姿が見えたのか驚いているA
そして事情を話すと納得したように微笑んだ

｢それより、何その傷｣

そう聞くと

｢これ？あぁ…転んだの｣

と誰が見てもわかるような答えを出てきた

｢それは大体わかるそうじゃなくてなんで転んだか聞いてんの｣

そう聞くと
俯きながら

｢練習でドリブルしてたら止まれなくなって…それで転んだ｣

予想外すぎる彼女の言葉にくくくっと笑ってしまう
しかもその光景が想像出来てしまうのだから余計におかしくなった

｢あーあだいぶやられてんじゃんそれ｣

するとAはいじけたような顔になって

｢だから今行こうとしてるの！もうバカにするならどいてって｣

このままだと機嫌を損ねそうなので
俺をどけようとする彼女の肩を掴んだ
見たところあまり傷は深くない

｢俺が手当てしてあげるよ｣