君の背中【赤羽業】2 (ページ17)

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手当ての時間ページ17

校舎内に入ろうとすると玄関にカルマが立っていた
先に帰ってって言ったのに…何か用事でもあったのかな

｢カルマ…！？なんでここに…｣

｢俺らも野球のメンバーとか組んでたの｣

なるほど…というかみんなやる気になったんだね
殺せんせーの力なのかな

｢それより、何その傷｣

カルマが私の足をさして聞く

｢これ？あぁ…転んだの｣

｢それは大体わかるそうじゃなくてなんで転んだか聞いてんの｣

これ理由言うのめちゃくちゃダサいなぁ…
絶対に笑われる

｢練習でドリブルしてたらいつの間にか転んでた｣

そう素直に応えると案の定カルマはくくくっと笑い始めた
失礼なやつだな…

｢あーあだいぶやられてんじゃんそれ｣

面白がってずっと笑っているカルマ
さすがにイラッときそうになる

｢だから私今行こうとしてるの！もうバカにするならどいてって｣

そうカルマをどこうとすると肩を掴まれて

｢俺が手当してあげるよ｣

その提案に少し驚くも先程バカにしたのを反省しているのかななんて解釈をした
私は少しの嫌な予感を感じながら、善意は受け取っておこうとお願いした

｢まず足あらっておいで、手当てはそれから｣

そう言われて蛇口のある方へ歩く私をカルマは見送った