君の背中【赤羽業】2 (ページ44)

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｢…何今Aに構ってる暇ないんだけど｣

追いかけた先のカルマが私にそう吐き捨てる
私は意を決してカルマの方へ近づいた
するとカルマはそっぽを向きながら私に

｢…幻滅したでしょテストのことで｣

そう言ってきた
自分のことで弱気になるカルマは初めて見る
私は弱味を見せてくれたのが少しだけ嬉しくて…
でもそれを隠しながら

｢…ううんそんなことないよ｣

｢…でも正直私は今回のカルマの結果、あまり良くない結果だったと思うだけど幻滅はしてない｣

そう言うとカルマは驚いたように私の方へ振り返った

｢だってカルマにはちゃんと次頑張れる力があるって私知ってるからだから…一緒に頑張ろ？｣

カルマの弱音を受け止めるように優しく話した
するとカルマはふっといつもの表情に戻って

｢Aに言われなくても次は絶対トップ取るから｣

と言い私を教室へ導いた
そのカルマの表情は前よりもスッキリとした顔をしていた

｢では、トップ3人はどうぞご自由に｣

そう言うと先生は触手を指した
すると

｢おい待てよタコ！五教科のトップは3人じゃねーぞ｣

寺坂組のみんなが立ち上がりそう言った
私は不思議にその光景を見る
殺せんせーもなんの事やらという顔で寺坂くんたちを見た

｢五教科っつたら、国英社理…家庭科だろ！！｣

そう言うと寺坂くんは4人分のテスト用紙をバン！と机にたたきつけた
家庭科…
確かに先生はどの五教科とは言っていない
ずる賢いなぁ…笑

すると隣いるカルマが

｢ついでとかさ、家庭科さんに失礼じゃね殺せんせー？五教科の中じゃ最強と言われる家庭科さんにさ｣

そうカルマがニヤリと笑い合図を出すように声を出すとみんな一斉に触手7本だ！と叫んだ

｢それと殺せんせーみんなで相談したんですが…｣

｢この暗殺に…今回の賭けの戦利品を使わせてもらいます！｣

戦利品を使って…暗殺
今回は行ける気がした