君の背中 【赤羽業】

盗み聞きの時間 ページ45

｢その次が矢田で、3番目は飯塚かぁー｣



突然私の名前が上がった
それにビクッとし体に謎の緊張が走る
なんのランキングなんだろ…でも私と神崎さんと矢田さんの共通点って何かあったっけ




するとカルマが男子のいる部屋へ入って行くのが見えた




｢あれ、面白そうなことしてんじゃん｣




｢お！カルマか良いとこ来た｣




｢今気になる女子ランキングつけてるんだよ｣




その言葉に耳を疑う
えっ…？？あれ気になる女子ランキングだったの？！私はそこまでカルマや渚くん以外の男子と話したことが少なかったから余計に心当たりがない



｢カルマは気になるヤツとかいんの？｣




カルマの気になる女子……
聞きたいような、聞きたくないような…






｢俺は…奥田さんかな｣






心臓にズキンと大きな音を立てて何かが突き刺さったような感覚になった


別に何度も思ってるけど、カルマのことをそういう特別な感じで見た事はない




でも、どうしてだろう…寂しくなるのは





私は苦しくなって女子の部屋へ逃げていった

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