２７ 二度 ページ30
和 said
０に近いって…
そんなわけない。
大野さんは、思い出してる。
少しずつだけど、櫻井さんのこと思い出してる。
絶対、思い出してる。
和:思い出してます…
翔:え？…
和:大野さんは少しずつだけど、あなたのこと思い出してます。
翔:智くんが？
和:丘に行ったことだってそうです。あなたに会うために行ったんです。あの丘が二人にとって大切な場所だからでしょ？
翔:二宮さん……
和:大野さんは、ちゃんと、思い出してます…!!…
嫌なんだ。
この人の、絶望に満ちた、その微笑みが。
辛いんだ。
その微笑みを見てると。
絶望なんて感じてほしくない。
大野さんはちゃんと、思い出してるんだ。
翔:二宮さん…違うんです…
和:違う…？
なにがだよ。
何が違うんだよ。
翔:こんな言い方、智くんに失礼かもしれないですけど…
和:はい…
翔:俺は、二度、智くんに忘れられたんです…
は……？
この人、何を言ってるんだよ。
絶望に満ちた目で、何を言ってるんだよ。
和:二度…？どういうことですか？…
翔:智くんが今、思い出している記憶は二度目になくした記憶です。
わからない。
この人が何を言ってるのか、わからない。
和:大野さんは、二回記憶をなくしたんですか…？
彼はゆっくりうなずいた。
和:でも、大野さんからはそんなこと一度も聞いたことないですよ？…
翔:そりゃそうですよ…。
和:え……？
翔:智くんは記憶をなくしたことを忘れてしまったんですから…。
だめだ。
わからない。
翔:だから、無理なんです…。智くんが一度目の記憶を思い出すことはないんです。
翔:いや、そうじゃない。
和:何がですか？
翔:一度目の記憶なんて、思い出さないほうがいい。
和:え…
翔:きっと、それが一番いい。
──────────────────────
しょうのです。
少し、話がややこしくなってきました。(笑)
もし、分からないことや質問があれば、
遠慮なくコメントで質問してください。
これからも、よろしくお願いします!!
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しょうの(プロフ) - 水翔華さん» 嬉しいです！ありがとうございます！出来たら更新してみます！ (2016年7月7日 14時) (
レス) id: 0fcff80d9c (このIDを非表示/違反報告)
しょうの(プロフ) - 征嵐さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2015年11月16日 19時) (レス) id: 0fcff80d9c (このIDを非表示/違反報告)
征嵐(プロフ) - お久しぶりです。続きを、楽しみに待っています。 (2015年11月15日 21時) (レス) id: df9490a7fd (このIDを非表示/違反報告)
水翔華(プロフ) - お久しぶりです！！さしぶりぐらいに小説が更新されたので、テンションがめっちゃあがりました！！ほかの小説、特に『鬼と呼ばれて』ですかね？凄く好きなので、時間があれば更新してほしいです。お願いします！！！ (2015年3月14日 20時) (レス) id: 72beee32ac (このIDを非表示/違反報告)
しょうの(プロフ) - 櫻吹雪さん» 更新は、大変ですよね…。作品、読ませていただきます!! (2014年1月7日 6時) (レス) id: 682d9bdf90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうの | 作成日時：2013年10月20日 21時
